無人島を買うには?値段や注意点にメリット&デメリット 今買える無人島6つ|キャンプ場やグランピングにも

誰にも気兼ねなく自由にキャンプがしたい!という理由から山を購入したヒロシさん。

ヒロシが購入した山林の場所と値段|実際に山を買う方法や予算に注意点とは?

自分の山を購入し、自分で整備をして仲間とキャンプをしたり、気ままなひとりキャンプをしたり・・・と満喫しているヒロシさんですが、実は当初買いたかったのは無人島だったのだそう。
当時の予算からして、無人島は高額すぎて買えず、山を買うことにとどまったようです。

自身のYoutubeチャンネル「ヒロシチャンネル」でも、お正月など定期的に無人島でキャンプをする様子を公開されていて、無人島への愛を感じますね。
キャンプで再ブレイクを果たした今、次の目標は無人島、になっているかも知れません。

海に浮かんだ無人島が丸ごと自分のもの!だなんて、夢がありますよね〜。でも、無人島って一体どのくらいの値段するの?誰でも簡単に買えるものなの?など分からないことが色々あります。

というわけで、今回は無人島を買うにはどうしたら良いのか?値段や注意点、メリット&デメリット、そしてキャンプ場にしたりといった事業展開の可能性についてまとめました。

無人島を買うには?

日本には、6000を超える無人島があるのだそう。

ならばぜひ無人島を買いたい・・・と漠然と思っても、何をどうしたらいいかよくわかりませんよね。

そういう時に力になってくれるのが、無人島を専門に扱っている不動産会社「アクアスタイルズ」さんです。
日本唯一の無人島販売業社とのことで、無人島を買いたい人はまず見に行くサイト。

日本国内はもちろん、海外の島の物件も多数扱っていらっしゃるため、物件を眺めているだけでも夢広がります。

不定期に物件が追加され、また日々売れていく物件もあるため、タイミングでどんな無人島に出会えるかという縁もありますが、本気で無人島の購入を考えている方は出来るだけこまめにチェックして、希望に合う物件(場所・大きさ・島の特性)に巡り合えるようにすると良いですね。

また、買いたい無人島が決まっている場合(Google earthなどで見かけて惚れ込んだなど)は、その島が属する都道府県の法務局に問い合わせると島の所有者が分かります。

国の所有(国有地)の場合は、入札にかけられたりしない限り買うことはできませんが、個人所有の場合には売買交渉も可能かも知れません。

ただし、土地の売買と同じように「資産の売買」ですので、トラブルにならないためにも必ず仲介の業者さんにお願いして取引を進めましょう!

無人島の値段は?今買える無人島6つ

無人島の値段はどのくらい?

・・・これは、本当にピンキリです。

その島の大きさや特性(岩山なのか、平地があるのか、ビーチがあるかなど)、立地(アクセスのしやすさ)などで値段が大きく変わってきます。

600万円ほどで買える無人島から、数億するものまで様々・・・ということで参考までに、2020年8月現在購入できる無人島をご紹介します。(参考:アクアスタイルズ

名もなき島|三重県志摩市|600万円


(出典:aqua-styles.com

600万円で買える無人島!現状、日本でもっとも安い無人島だそうです。

美しい景観で知られる三重県英虞湾に浮かぶ間崎島に隣接している無人島で、名前もない小さな島です。

間崎島と防波堤でつながっていて、広さは495㎡と小さいものの、真ん中に300㎡程度の平地があるとのことで、キャンプを楽しんだり別荘を建てるのには申し分ないのではないでしょうか。

名もなき島
価格:600万円

住所:三重県志摩市志摩町和具字間崎

大きさ:495㎡(約150坪)

佐賀島 3島セット|佐賀県伊万里市|3,000万円

佐賀県伊万里市の伊万里湾に浮かぶ3つの島、佐賀島を3つセットで買えるお買い得な物件。

1692㎡、575㎡、317㎡と大きさの違う連なった島で、本土からも近くアクセスがしやすく、インフラの整備も楽にできます。

佐賀島(3島)

価格:3,000万円

住所:〒848-0122 佐賀県伊万里市黒川町福田

大きさ:3島合計2,584㎡

丸島 |三重県度会郡|2,200万円


(出典:aqua-styles.com

真珠やノリの養殖のイカダが浮かぶ、波静かな湾の中にある丸島

その名の通り丸い形が可愛らしい島です。

自然公園法-伊勢志 摩国立公園第2特別地域に指定されている地域で、陸地から約30mと近くアクセスも良好。

1,022㎡と程よい大きさの島には60坪ほどの平地もあるので、家屋の建築も可能です。

丸島

価格:2,200万円

住所:三重県度会郡南伊勢町道方字丸山

大きさ:1,022㎡(309.2坪)

黒島 |熊本県天草市|1億8,000万円


(出典:aqua-styles.com

熊本県天草市に浮かぶ黒島

20,940㎡(6,345坪)と、東京ドーム半分くらいのかなりの ボリューム感のある島です。

この島の特徴は、海の恵みが多いこと。1年を通じて鯛・チヌ・アワビ・タコなどの海産物が豊富に採れ、東西には大きな釣りポイントもあります。

150年前には人が住んでいたこともあるとのことで、開墾されているというのもポイント。また天草の温泉地から近いので、掘ると温泉が出る可能性もあるのだとか。

黒島

価格:1億8,000万円

住所:熊本県天草市有明町大浦

大きさ:20,940㎡(6,345坪)

小鞠山島 |和歌山県白浜町|1億5,000万円


(出典:aqua-styles.com

和歌山県でも有数の美しい海岸が広がる白浜の堅田漁港から船で5分とアクセスが良く、透明度抜群の海に囲まれて白砂ビーチもあるという希少な無人島、小鞠山島

3,384㎡の島内にはバスケットコート2面ほどの平地もあるので、家屋を建設することも可能。

ビーチのある無人島、リゾート感がグッと増しますね!

小鞠山島

価格:1億5,000万円

住所:和歌山県白浜町

大きさ:3,384㎡(約1,023坪)

ウ離島 |沖縄県竹富町|5億円


(出典:aqua-styles.com

沖縄には多くの無人島がありますが、所有権が移転できるのはここしかない、というくら希少な物件、ウ離島

西表島と小浜島の間に浮かぶ無人島で、干潮時には西表から歩いて渡れるというアクセスの良さ、沖縄ならではの美しい海が満喫できる超レア物件のため、お値段も5億円となかなか。

買えるものなら買いたい!という人は多そうですね。
大きさもかなりあるので、リゾート施設運営にも良さそうです。

ウ離島

価格:5億

住所:沖縄県八重山郡竹富町字高那

大きさ:36,800㎡(11,131坪)

このように、一言で無人島、と言っても大きさや立地、島の特性などにかなりの幅があり、それによって値段もかなりの差があることが分かりますね。

国内唯一の無人島専門業、アクアスタイルズさんでは、上記以外にも多くの無人島を扱っているので、興味のある方は覗いてみてください。

さて、無人島を買うと言っても、かかる費用は無人島代だけ、というわけにも行きませんよね。
無人島を買って活かすために、購入費用以外にどのくらいかかるのか、注意点やメリット・デメリットについて続いて紹介します。

無人島を買うときの注意点

一言に無人島といっても、値段は様々。

数億するものもあれば、数千万、数百万で購入できるものもあります。
それなら自分でも夢ではないかも・・・と思う前に、いくつかの注意点について触れておきましょう。

1.ローンが組めない

無人島の購入を考える時、気になるのはその支払い方法。

不動産物件なのだから、家のローンみたいにローンで・・・と思ったら・・・、なんと無人島の購入はローンを組むことができません

というのも、無人島は登記簿上「山林」「雑種地」という扱いのため国からの資産価値や評価額が低く、しかも流動物件ではないため、島を担保にローンを組むことはできないのです。

ということは、現金での一括払いが基本。

もしくは仲間を募って投資をするとか、クレジットで年賦を払うか・・・、とにかくローンは組めないということが大前提となります。

2.固定資産税がかかる

無人島とはいえ、不動産の財産にあたるため、固定資産税がかかります

とはいっても、無人島にかかる固定資産税は比較的安く、島の大きさにもよりますが年に2〜3万円ほど、大きい島でも10万円ほど。

とはいえ毎年かかってくる金額なので、維持費として予算に組んでおく必要がありますね。

3.地元の漁業組合にお金を支払う必要がある

海に浮かんだ無人島を購入し、そこへ船で向かったり、桟橋を作ったり、海産物を採ったりと海に関わる行為が多いので、地元の漁業組合との繋がりがどうしても必要になってきます。

そのため、無人島を購入の際に、漁業組合への協力金として初期に100万円ほど、その後も年間10万円ほど支払う必要があります。

その代わり、許可が必要な海産物の採取の許可がおりやすくなったり、島の管理の面倒をみてもらえるようになったり、何かあった時に色々と助けてもらえることになるので、地元の漁業組合とは良い関係を保っておくことが大切。

無人島を安全・快適に保つためにも必要な経費として考えておいたほうが良いです。

4.登記代がかかる

無人島も不動産なので、登記にお金がかかります。
といってもこれは登記時だけで、約10万円ほど。

5.インフラの整備を自分でやらなくてはならない

かつて人が住んでいて、現在無人島になっているところだと、ある程度開墾してあったり、中には井戸が掘ってあったり電気が引いてあったりする島もあります。

でも、全く手付かずの無人島の場合は、まさに開墾。未開の地を切り開かなくてはなりません

最低限でもソーラーパネルを設置して電気を確保し、雨水をろ過するシステムを入れ、バイオトイレを設置する、くらいはしたいですよね。

ただ、家屋などの設備投資に関しては個人で選択することができるので、あまり手を加えずにサバイバルっぽさを重視するとか、釣り場として最低限使えるようにするとか、徐々に充実させていく、という手もあり予算は少なく済ませようと思えば可能です。

ドームテントなど丈夫でコストも抑えられるシェルターを利用するのも良いですね。

グランピング施設でドームテントが人気の7つの理由|オススメ3タイプの特徴や価格を比較してみた

6.島までの交通手段を確保しなくてはならない

無人島は島ですから、当然そこまである程度自由に行き来できるようにしなくてはなりません。

自分で小型船舶免許を取得し、船で行き来できるようになれれば不自由なさそうですが、なかなかそこまでは難しい・・・という場合は、地元の漁業組合さんと相談して交通のお手伝いをしてもらう交渉をする必要がありますね。

自家用船を停泊するのにも地元の漁業組合さんの協力が必要です。

干潮の時には歩いていける島とか、陸から近くてボートでも行けるくらいの島であればそこまで気負わなくても大丈夫かもしれません。

広い島ならヘリポートを作って自家用ヘリで・・・なんていうのも夢があって良いですね。

このように、無人島を買うためにいくつか心に留めておかないことがありますが、インフラ整備などは少しずつ自分のペースでも進められますし、漁業組合さんとの付き合いもうまくいくといろんな知識も増えて楽しめそう。

だんだん無人島の購入がリアリティーのあるものに変わってきたのではないでしょうか?

無人島を買うメリット

では、無人島を買うメリットって何でしょう?

漠然と「無人島が買いたいな」と思っている人も、長い目で見ていろんなメリットがあると嬉しいですよね。

無人島を買うことで得られるメリットについてご紹介します。

1.自分だけの楽園ができる

何はともあれ、無人島を手に入れるメリットはここにあります。

休日や定年後にのんびりひとりで過ごすもよし、別荘を建てて家族でバカンスに訪れるもよし、友人を招待するもよし・・・、「この島は自分のもの」っていう感覚、やっぱり何にも代えがたい達成感があります。

2.価値が下がりにくい

無人島は、国からの評定は低いものの、希少価値があるため価値が下がりにくいと言われています。

そのため一旦購入したり、先祖代々受け継いだ無人島が売りに出されるということも少なく、そのことがさらに希少価値を生み出している、というわけですね。

3.相続税対策になる

固定資産税も島の大きさにもよりますが年に多くても10万円、通常2〜3万円ということで、相続税対策として知られる不動産購入の中でも、より効率の良い方法と言えます。

4.キャンプ場やグランピング施設にもできる

昨今のアウトドアブームで、「無人島でのキャンプ」「無人島でのグランピング」もかなりの注目を集めています。

アウトドアの達人として知られる清水国明さんは、念願だった無人島を購入し、自分でインフラを徐々に整えて無人島でのアウトドア体験ができるキャンプ場として運営しています。


(出典:arigatou-island.jp
無人島キャンプ場 ありが島

また、岡山県から船で渡る無人島・くじら島では1日1組限定でキャンプやグランピングを提供↓
瀬戸内海の無人島「くじら島」を貸切!KUJIRA-JIMAのグランピング料金プランや食事に設備・予約方法

何もないサバイバルキャンプからラグジュアリーなグランピングまで、自由な発想でゼロから作り上げることができるのも無人島ならではの醍醐味ですよね。

無人島なら、国定公園などに属していない限り建築などに関する規定もなく、都市計画などに引っかかることもなく、農地でもないため、土地の運用の自由度が高いです。

キャンプ場経営についての記事もご参照ください↓
キャンプ場経営に必要な許可や申請の種類は?許可不要の場合も

グランピングについてはこちら↓
グランピング施設用のテントは建築基準法や旅館業法の対象?建築確認や条件・土地選びのポイントも キャンプ場をグランピング施設にリノベーションしたら儲かる5つの理由と条件

無人島を買うデメリット

最後に、無人島を買うデメリットについて紹介します。

1.管理が行き届かない

常駐している訳ではなく、休みの日やお客さんが来る時にだけ上陸する場合の多い無人島。

実際、無人島を購入した人の中で実際にそこに住み着いている人はごくわずかなのだそう。

天候が悪かったり、仕事が忙しかったりして管理が行き届かなくなると、島は荒れ放題、行くと整備に終始するのが面倒になってますます足が遠のく・・・そんな負のスパイラルに陥ってしまうことも。

また、「立ち入り禁止」の看板を建てておいても、陸から近い無人島だと勝手に上陸して釣りをしたりキャンプをする人もいて、ゴミの放置なども問題になっています。

さらに、勝手に上陸した人が海難事故に遭ったり、火事を起こしたりした場合、島の所有者が責任を問われることになるため、ある程度定期的な見回りなどが必要になります。

その辺を地元の漁業組合さんに協力してもらったりして解決できることが重要ですね。

2.購入費以外の資金が必要

これは「注意点」でも説明しましたが、無人島の購入費以外にも必要経費が色々とかかります。

  • 不動産手数料:代金の3%+6万円
  • 登記代:約10万円
  • 固定資産税:年2〜10万円
  • 漁業組合への支払い:初期100万円+年10万円
  • 井戸を掘る:100〜200万円
  • ソーラーパネル:100~300万円
  • バイオトイレ:20万円
  • 桟橋を作る:200万円
  • ログハウス:1000万円

などなど・・・

インフラに関しては、予算と目指す無人島のありようによって大きく変わるので、とりあえず必要最低限で始めると思えば必要経費も思ったほどはかからないのではないでしょうか。


以上、無人島を買うために必要な予算(値段)や買える無人島、注意点、メリット・デメリットについてご紹介しました。

これからさらにニーズの増えていきそうな無人島物件、気になる方はこまめにチェックしてみると良いですよ。

参考にしていただけたら幸いです!

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