新型コロナウィルス感染予防のため緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出を控える自粛期間の間に経済は大きな打撃を受けました。
このままでは経済が停滞し、経営が行きゆかなくなってしまう企業が増えてしまう・・・という懸念から、経済を少しでも活性化させて盛り立てようと政府が打ち立てたのが、Go To キャンペーン。
Go To キャンペーンには、4つのカテゴリーが用意されていて、旅行のみならず、飲食やイベント参加などに補助金が出る内容となっています。
- Go To Travel キャンペーン:旅行代金の50%(35%割引&15%クーポン)を補助(上限は宿泊で1人1泊¥20,000相当、日帰り¥10,000相当)
- Go To Eat キャンペーン:オンライン予約で飲食した場合に最大1人¥1,000の補助、お得なクーポン発行
- Go To Event キャンペーン:チケット会社経由でイベント・エンターテイメントの券を購入した人に2割相当の割引またはクーポン配布
- Go To 商店街 キャンペーン:商店街等によるイベントの開催やプロモーション、 観光商品開発等の実施
今回、予定よりも早く7/22から開始となったのが、Go To Travel キャンペーン。
(※コロナ感染拡大の影響から、東京都発着の旅行、東京都居住者の旅行には適用されません)
→追記9/28:東京発着の旅行、東京都居住者の旅行についても10/1より適用となります!
追記7/20:Go To Travelキャンペーンについて、事業者(ホテル・旅館など)は登録制とする、という発表がありました。キャンペーンに登録していない宿泊施設に宿泊しても、キャンペーン対象となりませんのでご注意ください。
「いつもの半額で旅行をしよう!」がコンセプトのキャンペーンですが、前倒しで実施になったためにまだよく分からない・・・という方も多いですよね。
というわけで、GO TO トラベルキャンペーンについて概要やポイントをまとめました。
7/31追記:Go To トラベル事業部HPがようやく公開されました!
→旅行者向けサイト
→事業者向けサイト
Go To Travelキャンペーンとは?
まずは、Go To Travelキャンペーンの概要を簡単に説明します。
Go To Travelキャンペーンとは、旅行にかかった費用(主に宿泊費・交通費)が、割引とクーポンの配布で実質半額になる、というキャンペーンです。
(※コロナ感染拡大の影響から、東京都発着の旅行には適用されません。また東京都に居住する人の旅行にも適用されません。)
半額分の内訳は、7割が割引、3割が地域共通クーポン。
この地域共通クーポンをきっちり使い切れば、実質半額で旅行が楽しめる、という仕組みになっています。
地域共通クーポンに関しては、9月以降に実施開始となるため、7/22のキャンペーン開始から9月以降のクーポン配布決定までの間は、35%の現金割引やキャッシュバックのみが適応されます。
また、半額と言っても上限があり、宿泊を含む旅行の場合はひとり1泊¥20,000、日帰り旅行の場合はひとり¥10,000まで、となっています。
この上限額は、割引+クーポンを合算したものなので、実際には宿泊を含む旅行の場合はひとり1泊¥20,000(うち割引が¥14,000・クーポン¥6,000)、日帰り旅行の場合はひとり¥10,000(うち割引が¥7,000・クーポン¥1,000)となります。
また、キャンペーン対象となるための条件もあります。
宿泊を含む旅行 | 予約サイトや旅行代理店での予約 | ○ |
宿泊先のホテルや旅館で直接予約 | ○ | |
新幹線や飛行機、レンタカー、高速バスなどがセットになった旅行 | ○ | |
個人でマイカーや新幹線を利用して旅行した場合の交通費 | × | |
日帰り旅行 | 移動+レジャーをセットで予約サイトや旅行代理店での予約 | ○ |
個人で現地へ出かけて観光を楽しむ日帰り旅行 | × | |
移動のみの利用(新幹線や飛行機での帰省など) | × |
基本的に、「宿泊先やレジャー施設だけでなく、代理店や予約サイトなど旅行業全体の活性化」を目的としたキャンペーンのため、移動も含めたパック旅行になっているものだとレンタカーや飛行機代も対象になるためお得です。
Go To Travelキャンペーンの申請方法は?
Go To Travelキャンペーンは7/22から開始することになっていますが、それ以前に予約してあったホテル代なども、利用が期間内なら、後から返金の申請することが可能です。
50%の還元(ひとり1泊上限¥20,000、日帰りは¥10,000)のうちの、35%は価格の割引、15%は地域共通チケットでの還元となっていて、地域共通チケットは9月以降の実施のため、それまでは35%は価格の割引のみが適応されます。
キャンペーンが始まり、予約サイトや代理店などで予約をする場合は、別途手続きをしなくても35%の割引が受けらるようになるかもしれませんが、直接宿泊先で予約をとった場合や、キャンペーン以前に予約してあった分に関しては、自分で申請をしなくてはなりません。
Go To Travel キャンペーンを申請するには、以下の書類を郵送またはオンラインで事務局に提出します。
- 申請書(様式は事務局HPで入手)
- 領収書(原本)
- 宿泊証明書(宿泊時に宿泊施設から入手)
- 口座確認書(旅行者用、様式は事務局HPで入手)
- 口座番号を確認できる書類(通帳の写し、キャッシュカードの写し等)
詳しくはこちら↓
Go To トラベルキャンペーンの申請方法|期間はいつからいつまで?必要書類や提出場所も調査
Go To トラベルキャンペーンの申請方法|事後還付申請の必要書類、送付先、期限の最新まとめ
Go To Travelキャンペーンで配布される地域共通クーポンて?
Go To Travelキャンペーンは、宿泊費や移動にかかる費用の50%を35%は金額の割引で、15%は地域共通クーポン券で還元することで、実質半額の予算で旅行ができるようにする、というキャンペーンです。
15%といっても、宿泊の場合ひとり一泊の上限が¥6,000相当のクーポンなので、上限までもらえる旅行をした場合には額も大きくなりますよね。
例えば、持ち帰って普段の買い物に使えるのか?
余ったら換金できるのか?
有効期限はあるのか?と気になります。
この地域共通クーポンの大きな特徴をまとめると、
- 使用できるのは旅行期間のみ
- 使用できるのは旅行先の都道府県と、近隣都道府県のみ
- 払い戻し不可
- ¥1,000券で、お釣りは出ない
- 使用できるのは、Go To Travelキャンペーン地域共通クーポンの加盟店のみ
ということになっています。
どれも大事なポイントですが、旅行の期間しか使えないというのはかなり重要。
この15%還元相当のクーポンを使いこなせるかどうかが、このGo To Travelキャンペーンの恩恵をきちんと受けられるかの(消費者・事業者両方にとって)分かれ目になります。
詳しくはこちら↓
Go To トラベルキャンペーンの地域共通クーポンの有効期限や使える場所・用途や注意点まとめ
Go To トラベルキャンペーンの地域共通クーポンはいつからいつまで?取得方法や使い方に注意点まとめ|最新
Go To Travelキャンペーンは実際にお得なのか?
Go To Travelキャンペーンは、きちんと把握して利用すればお得に旅行することができます。
実際に試算をしてみました↓
Go To トラベルキャンペーンでお金がいくら戻るか3つの事例で検証してみた|宿泊と日帰り例
ポイントとなるのは、
- 宿泊の場合の宿代は、予約サイトでも直接予約でも対象になる
- 宿泊の場合の交通費は、パックになっているプランなら対象になる
- 日帰りの場合は移動+レジャーがパックになったものを予約サイトか代理店で申し込んだ場合のみ対象
特に、日帰りの場合は対象外となる場合もあるので注意が必要です。
Go To トラベルキャンペーンに日帰り個人旅行で申し込み対象外のケースに要注意Go To Travelキャンペーンはどんな宿泊形態でも対象になる?
宿泊ありの旅行の場合、ひとり一泊あたり上限¥20,000まで還元してもらえるというGo To Travelキャンペーン(うち¥14,000は割引、¥6,000分はクーポン)。
期間中何度でも利用でき、連泊の制限もないので、2泊なら上限¥40,000、3泊なら¥60,000とどんどん還元額も増えていきます。
では、宿泊ならどんな形態の場所でも対象になるのか?何か制限はないのかな?と思いますよね。
Go To Travelキャンペーンで、明確に「対象にならない」と指定されているのは、以下の形態の宿泊です。
- 性風俗関連特殊営業を営む宿泊施設
- 旅館業法の許可が必要ない、持ち込みテントのための区画サイトなど
詳しくはこちら↓
Go To トラベル キャンペーンの対象事業者とは|キャンプ場やグランピング・日帰りBBQでも割引されるの?
また、クルーズ、夜行フェリー、寝台列車など、「宿泊に準ずる移動」については、キャンペーンの対象になります(夜行バスの場合は、座席のまま寝るスタイルなのでキャンペーン対象外)。
その他、Go To トラベルキャンペーンについて環境庁が公表した「「Go To トラベル事業関連 よくある質問(FAQ)」をまとめました ↓
Go To トラベルキャンペーン 旅行者のよくある質問(FAQ)まとめと補足|申請方法や条件・クーポンなど Go To トラベルキャンペーン 事業者のよくある質問(FAQ)まとめと補足|登録方法や条件・クーポンなど以上、7/22から実施されるGo To Travelキャンペーンの概要をまとめました。
賛否両論あるキャンペーンですが、今すぐでなくても落ち着いたら利用してみたい、という人も多いかと思います。
今のうちにきちんとシステムや条件を把握して、お得に旅行できる日を楽しみにしたいですね!
参考にして頂けたら幸いです。