コロナ対策でホテルや旅館にグランピングサイト整備をオススメする7つの理由と注意点|コロナ禍に負けない施設づくり

2020年は、新型コロナの影響でホテルや旅館など宿泊施設にも大きな影響が出ました。

7月にGo To トラベルキャンペーンが始まり、客足が戻った施設もありますが、実際にはまだ先の見えない不安を感じている施設のオーナーさんも多いはず。

そんな新型コロナの影響を受けるどころか、逆に業績を伸ばしていると言われているのが、グランピング産業。
例年よりも多くの予約が入っている施設も多く、これまでさほどアウトドア派でもなかった客層の取り込みにも成功しています。

そこで今回は、既存のホテルや旅館でグランピングサイトを整備し、グランピングプランを始めることをオススメする理由と注意点をまとめました。

グランピングサイト整備をオススメする理由①:コストが少ない

一般的に、ホテルや旅館をリフォームして新たに集客を狙う場合には、多額の資金が必要になります。

グランピングサイトを作る場合には、ウッドデッキを作ったりサイトを整備する必要はありますが、建物自体が基本的にはテントなので、ハード面での出費を抑えることができます。

とはいっても、アウトドア派ではないお客さんが求めるのは「アウトドア感覚ではあっても、ホテル泊により近い快適さ」なので、テントやインテリアはなるべく良いものを選び、高級感のあるグランピングサイトを作ることが大切です。

グランピング施設で最も採用されているのは、よりグランピング感の味わえるコットンテント

可愛くおしゃれに飾ればSNS映えもし、宣伝効果も高まります。

その反面、雨風に弱かったり、カビが生えやすかったり、開放的な分エアコンなどの設備を使いづらかったりとのデメリットがあり、メンテナンスに費用がかかる、利用者の満足度が下がる、季節限定でしか展開できない・・・といった問題も。

そこで近年人気が高まっているのが、ドーム型のグランピングテント

頑丈な構造で、エアコンや暖房などの設備も導入しやすく、1年を通して快適な滞在を提供できることから、導入しているグランピング施設が急増しています。

コットンテントに比べると初期コストはかかりますが、その分利用者の満足度の高いサイトを作って回収できるという意味では有効な選択肢ではないでしょうか。

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グランピングサイト整備をオススメする理由②:法的ハードルが低い

宿泊を伴うグランピング施設をゼロからスタートする場合には、旅館業法などの申請許可を得る必要があります。

でも、既にホテルや旅館を営業している施設であれば、ひとつゲストルームを増やすだけなので、法的なハードルが低く、新しく全く別のサービス形態を追加することができますよね。

グランピングに利用されることの多いテントやトレーラーは「随時解体・移動ができる」という理由から、建築基準法の対象にならない場合も多く(都市計画地域など土地の条件により異なる)、新しく施設を増築するよりもずっと手軽に整備可能と言えます。

グランピング施設用のテントは建築基準法や旅館業法の対象?建築確認や条件・土地選びのポイントも

グランピングサイト整備をオススメする理由③:既存のスタッフ・スキルを活かせる

既にホテルや旅館として運営をしている場合、規模の差はあっても数人のスタッフさんが働いている状態だと思います。

既に接客や清掃、調理などのスキルを持っている人材が確保できているという点、また宿泊施設運営のためのノウハウやスキルをグランピング運営にも活かしていくことができるため、コロナで客足が落ちてしまったホテルや旅館でもグランピングの方に力を注いで雇用を継続することが可能です。

キャンプと違って、昨今のグランピングではサービス面や食事面での充実も求められているため、新しく人材を育てなくてもスキルを持っているスタッフが既に在籍しているという点を大きく活かせるのではないでしょうか。

ただし、グランピングの場合はBBQ用の炭おこしを手伝ったり、アウトドアメニューの開発をしたりと新しいスキルを身につける必要もあります。

それも含め、スキルアップと捉えて施設全体で取り組んで行けると良いのではないでしょうか。

グランピングサイト整備をオススメする理由④:温泉など+αが活かせる

既存のキャンプ場にグランピングサイトを整備するという動きも広まっていますが、既に温泉など+αの設備のあるホテルや旅館は、「温泉も楽しめるグランピングサイト」として付加価値をつけることができます。

特に冬場はグランピングのニーズがやや下がる時期ではありますが、エアコンが効いた快適なゲストルームに加えて、温泉も使えるといった施設は冬でも集客が可能になります。

ホテル内の大浴場を使えるというスタイルもこれまでは人気でしたが、コロナ対策ということを重視すると、規模は小さくても貸切で利用できるお風呂を整備できればより安心感も高まりそうですね。

グランピングサイト整備をオススメする理由⑤:自然の景観を活かせる

グランピングにはホテル並みの快適さを求める人が多い反面、それなりのアウトドア感も欲しい、と考えるユーザーも多いです。

特に新しいアクティビティを用意しなくても、自然の多い山間にある旅館などは、そこにテント泊を加えるだけでグッとアウトドア感が上がるので、自然の景観を楽しむというだけでもひとつのアクティビティとなり得ます。

近くにコンビニやスーパーがなくてもアメニティをしっかり充実しておけばお客さんは手ぶらで訪れることができ、自然を感じながら散歩をするだけでもリフレッシュになります。

田舎暮らしの人にとっては「何もない平凡な風景」でも、都会の喧騒の中に暮らす人にとっては「非日常の自然体験」だったりするので、自然が豊かな場所のホテルや旅館では新しくグランピングも導入することは集客に繋がると言えますね。

グランピングサイト整備をオススメする理由⑥:若年層やファミリー層にアピールできる

老舗のホテルや旅館、それぞれに趣があって素敵ですが、若い世代にとっては少し敷居が高く感じてしまう場合も。

カジュアルなイメージのグランピングプランを加えることで、活性化している施設という印象も生まれ、若年層や小さな子供のいるファミリー層へのアピールにもなります。

慣れないキャンプに行くと失敗してしまいそう・・・という不安もなく非日常なアウトドア体験が快適に味わえるということで小さな子供はテントという非日常の空間を楽しめますし、カップルも焚き火を囲んで星空を眺め・・・と普段とは違うロマンティックな夜を過ごせそう。

若年層にアピールできたら、SNSなどで口コミも広がりやすいので、評価が高ければすぐにフィードバックが得られるでしょう。

逆に言えば、評判が悪いとそれもダイレクトに影響します。

事前に人気の施設リサーチなどをして、どんなグラピングサイトが喜ばれるか、どんなグランピングサイトを作りたいかをじっくり検討・構築してくださいね。

グランピングサイト整備をオススメする理由⑦:地域の活性化に繋がる

グランピングというと、アウトドアでのBBQやアクティビティを楽しみにしている利用者も多いです。

持ち込み自由でBBQ機材だけを提供するスタイルのグランピングも多いですが、BBQ食材付きのプラン設定にするとお客さんは地元の新鮮な食材が味わえ、地元はその分地産地消が進みます。

食事付きプランだと、素泊まりよりも高額設定でプランを組むことができますが、調理にかかる手間が少ない分、食材にこだわって地元ブランドを提供できますね。

また、ちょっとしたアウトドアアクティビティを加えることで地元の活性化にも繋がり、お客さんの楽しみも増えます。

キノコ狩りや野菜の収穫体験、山歩き、滝めぐりなど、地元のガイドさん付きのツアーなどを企画するのもオススメです。


このように、既存のホテルや旅館でもグランピングを新しく始めることでコロナにも負けない施設を作ることができ、2020年に入ってからグランピング施設やグランピングプランを始めた施設が多いこともそれを裏付けています。

しっかりと計画し、きちんとお客さんの満足度も得られるグランピングプランを確率すれば、コロナが収まってからも引き続き継続でき、バリエーションのある宿泊体系を提供できるということで、検討してみてはいかがでしょうか。

参考にしていただけたら幸いです!

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