女子高生5人がキャンプをまったりと楽しむ様子が人気となり、500万部突破の大ヒット漫画「ゆるキャン△」。
作者のあfろさんが山梨在住ということもあり、山梨県のキャンプ場を中心にリアリティのある情景を描いていることでも評価の高い漫画です。
アニメ化に続き、主人公の志摩リンを福原遥さんが演じる実写ドラマ版がテレビ東京で2020年1月期に放送されると、原作に忠実でありつつも可愛さも倍増!ということでこちらも大人気に。
(出典:tv-tokyo.co.jp)
女子のソロキャンやグルキャンブームを牽引している作品といっても過言ではない、社会現象とも言える「ゆるキャン△」の続編、「ゆるキャン△2」がついに実写ドラマ版でも2021年4月1日〜放送中(テレ東・木24枠:毎週木曜深夜0時30分〜1時)!
(出典:tv-tokyo.co.jp)
というわけで今回は、ドラマ「ゆるキャン△2」の第8話で登場した手作り自家製ソーセージを美味しく作るコツを調査しました。
さらに、ソロキャンをやってみたいと言うなでしこにリンが教えたソロキャン極意もご紹介します☆
「ゆるキャン△2」第8話のネタバレおさらい
ドラマ「ゆるキャン△2」の第8話では、野クルメンバーの千明・あおい・なでしこが、恵那の家のお庭で「庭キャン」を楽しむという回でした。
(出典:tv-tokyo.co.jp)
各々、好きなソーセージを持ち寄ってプチBBQをしよう!とのことで、それぞれ気になるソーセージを持参しました。
・なでしこ:地獄の業火 鬼辛チョリソー
・あおい:バジル&オリーブソーセージと山梨ポーク ハーブ&レモン
・恵那:まじうま 濃厚チーズかまぼこ
それぞれ、キャラクターに合ったチョイスですよね〜。ちなみに、同一の名前の製品は存在しない模様。
そんな中、田辺桃子さん演じる千秋がおもむろに取り出したのは、豚挽肉のパック。
なにやら、自家製のソーセージを作る!とのことで、さすが野クルの部長、完成が楽しみだ・・・!と思った方も多いのでは。
(出典:tv-tokyo.co.jp)
意外にも簡単そうに完成した自家製ソーセージ、こんなに簡単ならうちでもやってみよう・・・と千秋が持っていた道具をネットでチェックし始めた人もいるのではないでしょうか。
しかし・・・完成したソーセージは・・・あおい曰く「めっちゃ不味かった!」とのこと・・・どんなに不味かったのか気になって作ってみたい衝動にも駆られますが・・・、せっかくなら美味しい自家製ソーセージを作りたい!ということで、何故千秋のソーセージは不味かったのかを検証しつつ、美味しい自家製ソーセージの作り方を紹介したいと思います!
手作り自家製ソーセージを美味しく作るコツ
手作りの自家製ソーセージといっても、レシピも様々。
なので、とりあえず千明がやったやり方とくらべながら、こうしたら良かった!を検証してみたいと思います。
道具
千秋が用意した道具は、三重県伊賀の「伊賀の里モクモク手づくりファーム」で販売されている、手作りソーセージ&ウィンナーを作れる道具「モクモクウィンナーメーカー」です。
(出典:amazon.co.jp)
Amazonなど通販でも購入でき、価格は¥3,500〜¥3,900ほど。
カチカチと水鉄砲のように押すだけで中のお肉が押し出されるという仕組みなので、子供でも一緒に楽しく作れるのが良いですよね。
これに関しては、千明は間違っていませんでした。
ただ、一般の家庭で使うのなら、絞り袋&口金を使うのが一般的です。
(出典:amazon.co.jp)
ウィンナー用と、フランクフルト用の2サイズの口金と絞り袋がセットで、アマゾンなどで¥2,700ほど。
絞り袋は洗って何度も使えます。
一見、お菓子用の絞り袋と変わらないですが、そして実際、業務用のお菓子用絞り袋もこんな感じですが、ビニールの使い捨てタイプだと肉ダネを押し出す時に口金ごと外れてしまったりするので、しっかりとした絞り袋がオススメです。
ちなみに、ウィンナーとソーセージの違いって知ってますか?
実はソーセージの中のひとつがウィンナーで、羊の腸を使った細いタイプのソーセージのことをウィンナーって言うらしいです。
そして豚の腸を使った太いタイプがフランクフルト。
要はどちらもソーセージなんですねー。
ケーシング
ケーシングというのは、ソーセージを作るときに挽肉で作ったタネを詰め込む皮の部分です。
よく「皮」って表現しますが、実は羊や豚の腸なんですね。
ウィンナーソーセージを作る場合には、羊のケーシングを使います。
お肉屋さんで購入できたり、ネットでも購入できますが、一般的に塩漬けになった状態で売られているため10分くらい水につけて塩抜きをしなくてはいけません(製品により異なります)。
千明の作り方では、この塩抜きの手順を省いているようなので、そこがまず失敗の鯨飲かもしれませんね。
レシピ
千秋のレシピは、こんな感じでした。
- 豚挽肉:1パック
- スパイス(胡椒?):適当
- 塩:適当
一瞬、えーこんなにシンプルにソーセージってできるの?!と期待を寄せた人も多いことでしょう。
でも・・・、やっぱりこれだと美味しくはならないのですね・・・
レシピの種類は色々とありますが、シンプルで美味しそうなのはこんな感じです。
- 豚挽肉:400g(好みで半分を牛豚合い挽きもOK)
- スパイス(黒胡椒・ナツメグ・オールスパイス、ガーリック、バジル、セージなど):合わせて10g〜15g
- 塩:10g
- 砂糖:10g
- 氷水:100ml(または卵白1個分+氷50g)
これに、おろし玉ねぎ(美味しそう)や、つなぎにコーンスターチ、白ワインを加えるバージョンもあります。
スパイスとかハーブのアレンジはかなり自由度高そうですね。
パッとみた感じ、スパイスの種類と、砂糖・氷水が千秋のレシピに欠けていますよね。
どれも重要と言えば重要ですが、最も重要なのが氷水。
というのも、ソーセージのタネを作る際に重要なのが、肉を温めないこと。
10℃以下に保った状態で、肉がまとまって塊で持てるくらいになるまで捏ねるのですが、ボールを氷水に当てて冷やしながら捏ねる、または肉に直接分量の水を氷水の状態で投入するといった方法があります。
タネの温度が10℃よりも高くなったり、またコネすぎてしまうと、食感も悪くなり美味しくなくなってしまうのだとか。
千明は、冷さなかった上に、しっかり混ぜていたので、どちらも美味しいソーセージ作りにはNGでした。
タネを寝かせる
片手で持てるくらいにタネがまとまったら、数時間〜一晩くらい、ラップに包んで冷蔵庫で寝かせます。
これも千秋はやってませんでした。
こうすることで味がなじみ、ソーセージとして一体感のある味わいになるんですね。
ケーシングに詰める
10分ほど水につけて塩抜きをしたケーシングに、タネをつめます。
千秋のように「モクモクウィンナーメーカー」を使っても良いし、絞り袋+口金でもOK。
ただし、この時にもタネが温まってしまわないよう、できれば氷水をはったボウルに乾いたボウルを重ね、その中で作業するようにしましょう!
アウトドアで手作りウィンナー作り体験がしたい!という場合には、上で作って寝かせて冷やしておいたタネとケーシングを持っていく感じですね。
ケーシングに詰めるときは、あまりパンパンにつめない(80%くらい、指で押すとすこし凹むくらい)、空気が入ったらまち針で刺して抜く、がポイントです☆
ひねってソーセージの形を作る
ケーシングにつめただけだと、ただの長ーいソーセージなので、18cmくらいのところでひねってソーセージっぽくしていきます。
右に2〜3回ひねったら、次は左、というふうに交互にひねり、ねじったところをはさみで切ると、ソーセージの形が完成!です。
70℃〜80℃の低温で20分茹でる
生のソーセージを茹でるときは、熱湯で茹でるのはNG。
70℃〜80℃くらいの沸騰していないお湯で、じっくりと茹でることで、しっとりジューシーに仕上がります。
フライパンで焼きたいときは、まずこの「茹でる」作業をしてから、フライパンで焼き色をつけるのが正解。
魚焼きグリルか炭火で焼く
上記の「低温で茹でる」がなかなか難しい場合には、家庭だと魚焼きグリルで、キャンプなら炭火でじっくり焼くのもOKだそう。
生のままフライパンで焼くと、皮が剥がれてしまったり、皮のぱりっとした食感が出ないのでNG。
千秋のはまさにこれでしたね・・・。
というわけで、ちょっとしたコツさえマスターすれば実際そんなに難しくもなさそうな手作り自家製ソーセージ。
試してみてくださいね☆
こちらのサイトを参考にしました↓
達人直伝!初心者でも簡単な自家製ソーセージの作り方、完全マニュアル
超ジューシーな自家製ソーセージの作り方。初心者でも迷わない!
【手作り】自家製ソーセージのレシピと注意点を徹底解説 低温調理器が無くてもOK!
リン直伝のソロキャンの極意
最後に、「ソロキャンプをやりたい!」というなでしこにリンが伝えた、ソロキャンの極意をまとめておきます!
1. 電波が通じるキャンプ場を選ぶ
ソロキャンでも、友達や家族と連絡をとったり、ちょっとネットで調べたいことがあったりする時のために、電波が通じるキャンプ場を選ぶというのは重要です。
特に初心者や女子のソロキャンなど、何かトラブルが起きた時に連絡がとれるよう必ずチェックしましょう!
2. 家族や知人に行き先を言っておく
「ソロキャンなんて絶対反対されるから、親には内緒で行きたい」と言うなでしこに、しっかりと注意をしたリン。
そうですよね・・・、キャンプと言っても、ちょっと散歩しているときに道に迷って遭難したり、往復の道で事故に遭ったり、何があるか分かりません。
帰ってこない家族がどこに行ったのかも分からない!なんてことにならないように、ちゃんと行き先は伝えましょう。
3. じっくり下調べをする
リンが言っていたように、キャンプ場によっては冬季封鎖されていたり、冬季は水道が使えなかったり・・・、はたまた夏でも臨時で休業していたり、事前予約が必要だったり・・・、いろんな下調べは重要です。
トイレがどういう形態か、管理人さんは常駐しているか、地面は土か砂利か、フリーサイトか区画サイトか、売店はあるか・・・、知っておきたいことは山ほどありますね。
4. 天気予報を確認しておく
天気予報も重要ですね〜
特に、晴れの予報でも朝晩の最低気温がどのくらいになるかチェックが必ず必要です。
テントを張るので、風速もチェックしたいですね。
寝袋やテント、防寒具のチョイスの際にも参考にしましょう。
5. キャンプ場でやることを決めておく
ソロキャンの場合、設営をしてごはんを食べたらあとはやることがない・・・だからやることを決めた方が良いと言ってましたね。
確かに、何も持っていかず、やることも決まっていないと、せっかくキャンプに来たのにスマホばかり見ているという事態にもなりかねません。
- 読む本を持っていく
- 山菜や植物などの本を持って散策をする
- 散歩ルートを確認して計画しておく
- 火起こしやブッシュクラフトを楽しむために道具を用意していく
- 星空観測のために星座早見盤や双眼業を用意する
- スケッチブックとペンを持っていく
- 釣りの道具を持っていく
などなど・・・
もちろん「思う存分お昼寝したり、瞑想したり、なにもしないことを楽しむ!」でも良いですが、あらかじめ決めておくっていうのがポイントですね。
ちなみに、女子のソロキャンについて注意した方が良いことについては↓の記事でもまとめていますので、チェックしてみてください。
以上、ドラマ「ゆるキャン△2」の第8話で登場した手作り自家製ソーセージを美味しく作るコツと、リンのソロキャン極意をご紹介しました。
参考にしていただけたら幸いです!