テレビ東京系、2019年の深夜放送枠のドラマ25で放送の「ひとりキャンプで食って寝る」
そのタイトル通り、ひとりでキャンプをして美味しいものを食べて寝る男女それぞれの姿を描いたドラマで、奇数回の主人公・大木健人を三浦貴大さんが、偶数回の主人公・七子を夏帆さんが演じています。
偶数回は脚本・監督:冨永昌敬さん。
第12話のタイトルは「きみは鮎じゃない鰻じゃない」です。
その第12話に出てくるロケ地や食べ物のレシピ・登場する本や七子が実践した釣り方などを、感想も交えてお伝えします!
ひとりキャンプで食って寝る 12話「きみは鮎じゃない鰻じゃない」のロケ地
ひとりキャンプで食って寝るの第12話「きみは鮎じゃない鰻じゃない」で夏帆さん演じる主人公・七子が鮎を釣りに出かけた場所は、埼玉県入間市の入間川です。
ヒントになったのは、山菜採りの回(第4話)で知り合った久丸(坂東龍汰さん演)が七子の友人・宏美(朝倉あきさん演)を車で迎えに行くシーン。
駅の名前が西武池袋線「稲荷山公園」です。
この駅の近くで、鮎が釣れる場所と言ったら入間川しかありません。入間川は鮎の釣り場としても有名で、6月1日の漁解禁を楽しみにしている釣り愛好家の方も多くいらっしゃいます。
七子が釣りをしている近くには堰があるので、狭山市の上奥富堰付近ではないかと思います。
稲荷山公園駅から車で10分弱ほどの距離です。
入間川での鮎釣りは、入漁券の購入が必要で、禁漁区域などもあるため予め入間漁業協同組合のHPで確認してみてくださいね。
ひとりキャンプで食って寝る 12話「きみは鮎じゃない鰻じゃない」で七子が実践した釣り方法
今回の第10話では、七子がこれまでの磯釣りではなく、新しい漁法にチャレンジしていました。
興味深かったので紹介しますね。
第12話 釣り方法①:鮎のどぶ釣り
ひとりキャンプで食って寝るの第12話「きみは鮎じゃない鰻じゃない」で夏帆さん演じる主人公・七子が新たにチャレンジするのが、「どぶ釣り」です。
どぶ釣りというのは、鮎を口にかける伝統的な釣法と言われていて、「どぶ」と呼ばれる深い淵(80cm~4mほどの水深)で鮎を釣る際に用いられる釣り方です。
専用の竿と重りと毛バリを付けた糸を使って、鮎の口に糸をひっかけて釣り上げる猟法で、毛バリは江戸時代から続く伝統工芸なのだそう。
(出典:tsurinews.jp)
道具や釣り方については、こちらのHPで詳しく解説してあるので、参考にしてみてください。
→TURI NEWS 女性にもオススメ!アユの毛バリ釣り(ドブ釣り)を解説
第12話 釣り方法②:ウナギのペットボトル釣法
鮎が全く釣れず、仕方なく雑草を採ってきて雑草うどんを食べた七子でしたが、友人の宏美が鰻を食べているSNSを見た後でさらに近くで鰻を焼いて食べている釣り人を見て、「今日鰻食べてないのあたしだけじゃん!」と、鮎釣りからウナギ釣りに変更します。
そこで七子がおもむろに用意した仕掛け、これがウナギのペットボトル釣法と呼ばれる漁法です。
ペットボトルと糸、ウナギ針だけあれば作ることができ、さらに放置しておくだけで鰻が釣れるかも知れないというとても便利なしかけです。
今回調べて知ったのですが、実はウナギは日本全国ほぼどこの川にもいると言われるくらい、色んな所にいるそうです。
川だけでなく、田んぼや用水路にもいる可能性があるのだとか。
ウナギは夜行性なので、日没から2〜3時間が釣りごろだそう。仕掛けも夜仕掛けておいて、朝ペットボトルが倒れていたらヒットしているというシンプルかつ簡単な釣り方ですね。
東京や神奈川・埼玉など都会の川でもウナギが釣れるなんてすごいですね〜、ただし入間川のように入漁券が必要な場合もありますので、事前に確認してみてくださいね。
ウナギのペットボトル釣法については、こちらのページに詳しく紹介してあります→日本淡水魚類愛護会 ペットボトル釣法
ひとりキャンプで食って寝る 12話「きみは鮎じゃない鰻じゃない」の食べ物レシピ
冒頭から、鮎の塩焼きの映像が流れたり、ウナギを釣れたと思ったら逃してしまったり・・・、結局どんな魚を食べるんだ今回は!と思っていたら、なんと今回七子は魚を食べることができませんでした。
タイトルの「きみは鮎じゃない鰻じゃない」から、七子がナマズを釣り上げた時には「今回はなんとナマズを調理するのか?!」と思った方も多いと思いますが、ナマズも「捌き方がよく分からないしテキトーに調理したらかわいそう」という理由で放してしまいました。
前夜にウナギの捌き方はばっちり動画で研究してたのに・・・残念でした。
というわけで、今回七子が食べることのできたのは、この2つです。
第12話に出てきた食べ物その①:雑草うどん
せっかく気合を入れて挑んだ鮎のどぶ釣りでしたが、全く鮎が釣れず1匹釣れたオイカワも放してしまった七子。
以前も釣りがうまく行かなかった時にはクレソンに助けられたことを思い出し、川沿いで食べられそうな雑草を採ることにしました。
採ってきた雑草を茹でて・・・とそこに登場したのが、この製麺機。
小野式というとても古いタイプの鋳物の製麺機です。
レトロ感と自分で麺から作るというブームもあって人気なんですが、残念ながら現在は製造されていません。
ヤフオクやメルカリなどに出品されていることがあるので、興味のある方はチェックしてみてください。
ちなみに現行品でも「小野式風」という感じで似たような作りの鋳物製麺機が復刻されています。
(出典:rakuten.co.jp)
このヴィンテージの小野式製麺機で打ち立てのうどんを茹で、めんつゆと雑草に菜の花のアクセントをつけて出来上がりです。
七子は「雑草」と自虐的に呼んでますが、「野草」って言えばもうちょっとオシャレで魅力的ですよね・・・。
第12話に出てきた食べ物その②:よもぎバームクーヘン
翌日、ウナギを捕るという口実で友人の宏美(朝倉あきさん演)と山で知り合った久丸(坂東龍汰さん演)を呼び出した七子。
実際にウナギが仕掛けに引っかかっていたのですが、手伝いに呼んだ久丸が落として逃してしまいます。
久丸が七子に変わって鮎釣りに挑戦するも、結局鮎が釣れず・・・ということで七子が宏美と一緒に焚き火で作ったのが、よもぎのバームクーヘンです。
よもぎバームクーヘンの材料
- よもぎ:適量
- ホットケーキミックス:800g
- 牛乳:500cc
- 卵:3個
- バター:100g
- 砂糖:80g
- ホイップクリーム:適量
- ブラックベリー:適量
よもぎバームクーヘンの作り方
- よもぎをミキサーでペースト状にする
- バターを溶かし、砂糖・卵・牛乳と混ぜ合わせてからホットケーキミックスと混ぜる
- よもぎペーストを加えて混ぜる
- 太めの竹にアルミホイルを巻き付け、できた生地をまんべんなく塗る
- 回しながら火で焼く(最初のうちは生地が垂れないよう早めに回す)
- 表面に焼き色が付いたらまた生地をつけて焼く、を繰り返す
- 生地がなくなるまで続けたら完成
焚き火を囲んで七子と宏美のようにおしゃべりしながら焼くのもアウトドアっぽくていいですね。
ひとりキャンプで食って寝る 12話「きみは鮎じゃない鰻じゃない」で七子が持っていた本
第12話で七子が釣りの時に参考にしていた本は、「釣魚1400種図鑑」という本です。
(出典:amazon.co.jp)
文庫サイズなので持ち運びやすく、分かりやすい写真で解説してあるので魚に詳しくなくてもこれがあれば自分が釣った魚が何か、すぐ分かりますね。
釣りを始める時には是非手に入れようと思います。
ひとりキャンプで食って寝る 12話「きみは鮎じゃない鰻じゃない」のネタバレ感想
今回の「ひとりキャンプで食って寝る」第12話「きみは鮎じゃない鰻じゃない」は、結局魚を食べることができずに終わった回でした。
とはいっても、タイトルにあるように、七子は鮎か鰻が食べたくて釣りをしたわけで、これまでのように「カニでもいっか」とか「釣れれば何でも良い」というスタンスから1歩進んだ結果のようにも思えます。
ナマズを釣った瞬間には、「そうか、今回七子はナマズを食べるのか!」と想像しかけてしまいましたが、「捌き方も分からないしテキトーに調理したらかわいそう」だから放した七子はちょっとかっこよかったですね。
ドラマの終盤では、七子の普段の姿を見ることができました。大きな企業でOLさんをしているのかな、という感じでしたがどうでしょう?
都会の真ん中の公園で木苺を見つけて目をキラキラさせていた七子ですが、確かに都会の生活圏でもちょっとしたところに自然や食べられる自生植物があるもんだなぁと思いました。普段仕事をしているとなかなか目が行きませんが、そんな目線で生活したら毎日がちょっと楽しくなりそうですね。
今回のゲスト俳優は、ほぼ毎回ちらっと登場する七子の友人・宏美(朝倉あきさん演)と、第4回目に七子が山菜採りに出かけた先で出会った大学生・久丸(坂東龍汰さん演)でした。
たまには友達と過ごすのもいいよねやっぱり、と思わせてくれる回だったと思います。坂東龍汰さんカッコよかったですね。
ドラマ「ひとりキャンプで食って寝る」の主要キャストの三浦貴大さん・夏帆さんはじめ、今回の朝倉あきさんや坂東龍汰さんなど全話のゲスト俳優さんたちの詳しいプロフィール紹介もありますので、良かったらみてみてくださいね!
ひとりキャンプで食って寝るのドラマの主演三浦貴大と夏帆やゲスト俳優のプロフィール紹介まとめ
ドラマ「ひとりキャンプで食って寝る」は全12話ということで完結したわけですが、奇数回の主人公・健人と偶数回の主人公・七子は結局すれ違うことすらなく終わりました。
それぞれ監督・脚本が違うので、全く別個のアナザーストーリーということで、健人は元恋人との別れをやっと消化することができ、七子はひとり粋がってた初心者ひとりキャンパーから徐々に進化して、日常でも自然に目が向けられるほど心のゆとりも出てきました。
このドラマを通じて、これまでにキャンプの経験がある人も、全くない人も、キャンプに行きたいという気持ちになったのではないかと思います。
毎回いろんなギアやキャンプのアイデアも登場し、ゲスト俳優さんたちが見事なバイプレーヤーっぷりを見せてくれた「ひとりキャンプで食って寝る」、続編も期待したいです!