ここ数年のアウトドアブームから人気の高まっているキャンプ。
ソロキャンプがきっかけで再ブレーク中の芸人・ヒロシさんや、ヒロシさんがリーダーをつとめ「ソロキャンプ好きな芸人」が集まって結成された焚火会の影響もあり、これまでキャンプに興味がなかった人たちにもキャンプが浸透してきています。
焚火会とは?キャンプ好き芸人メンバープロフィールや活動に人気のステッカーまとめそんな中、2020年には新型コロナウィルスの影響でより脚光を浴びているキャンプですが、アウトドアだからといって「3密じゃないし、コロナにはならない」という考え方は危険だと指摘されています。
というわけで今回は、キャンプの際のコロナ対策について、一般社団法人日本オートキャンプ協会が公表している「オートキャンプを楽しむための新型コロナウイルス対応ガイドライン」を元に、補足を加えてまとめました。
コロナ対策1:キャンプ場に行くまで
新型コロナが流行している中、アウトドアなら感染のリスクが少ないだろう、とキャンプ場へ出かける人が増えています。
コロナ対策で3密にならない、換気をする、などを考えると、キャンプ場で過ごす休日はリスクが少ない気がしますよね。
とは言っても、実際にキャンプやアウトドアでも感染やクラスターが報告されているため、個人個人がガイドラインを守り、感染対策を行わなければ、キャンプすら楽しめないという結果になってしまいます。
まずは、キャンプ場に着くまでに考えるべきこと、用意すること、心がけについてまとめました。
1.県をまたぐ移動をする場合は、キャンプ場がある自治体の指示に従う
普段暮らしている県にあるキャンプ場を利用するのはともかく、県をまたいで他の県にあるキャンプ場に向かう場合は、そのキャンプ場や、そのキャンプ場がある自治体に一度指示を仰ぎましょう。
2.買い物は出来るだけ自宅周辺で
キャンプ場近くにあるスーパーなどは買い出しをするには便利ですが、シーズンによってはとても混み合うことがあります。
また、様々な地域から人が集まり買い物をするということで、感染のリスクも高まりますし、慣れないスーパーでの買い物は売り場が分からなかったりして時間もかかりがち。
出発時に出来るだけ、自宅近くの慣れたお店で買い出しをし、クーラーボックスなどを有効活用してキャンプ場へ向かいましょう。
3.出発前に体温測定など健康チェックを
新型コロナ対策として、キャンプ場を利用する際にも体温のチェックがあるところがほとんどです。
自分自身の体調チェックはもちろんですが、せっかくキャンプ場に到着しても検温でNGになってしまった・・・という事態を避けるためにも、出発前にしっかり体温を測り、家族やメンバーの健康チェックもしておきましょう。
4.道中も3密を避けるよう心がける
キャンプ場へ向かうときに高速道路を利用したり、長距離のドライブをしたり・・・という場合に、途中で道の駅やサービスエリアに立ち寄って食事をしたりトイレに行ったり、ということがありますよね。
そういう場所も、色々な地方からの人が多く立ち寄る場所なので、出来るだけ長居はせず、マスクを着用し、食べ物はテイクアウトにして車中で食べるなど3密を避けるよう心がけましょう。
特にトイレを利用した後などはしっかり手を洗い、アルコール消毒をして感染対策を。
5.普段日常生活を共にしている人とキャンプする
キャンプ=アウトドア、とはいえ、目に見えないコロナウィルスなので予防することはとても難しいです。
こういう時期に一緒にキャンプをする相手は、出来るだけ身近で行動歴がはっきりしている人を選びましょう。
また、身近な仲間であっても、数日内に感染拡大地域へ出入りをしている人には参加を見送ってもらうようにお願いするのも大事な勇気だと思います。
もちろん、自分自身も感染拡大地域へ移動した認識があったり、感染拡大地域に住んでいるという場合には、「自分は既に感染しているかもしれない」という意識を持って行動する(行動を控える)ことも大切です。
コロナ対策2:キャンプ場での行動
キャンプ場に到着してからも、適切な感染対策が必要です。
1.チェックインは代表者1人で
チェックインのために管理棟へ入る時は、複数名で利用する場合でもひとりが代表して登録を行うようにしましょう。
2.キャンプ場の指示に従い、積極的な感染対策を
それぞれのキャンプ場で、アルコールを設置したり、衛生管理をしたりと感染対策を講じているので、利用者も積極的に感染対策をしましょう。
管理棟やトイレなど屋内スペースに入る時はアルコール消毒をし、マスクを着用することや、食器や器具の利用などについて個別に指示かあれば従い、ルールを尊重して利用することが大切です。
3.屋内施設では3密状態を避ける
管理棟やシャワー棟、炊事棟、トイレなど、屋内に入る必要がある場所では出来るだけ3密を避け、他の人と適切な間隔を取りながら利用するようにしましょう。
炊事棟を使わなくても調理ができるよう工夫する、洗い物が出ないよう使い捨ての食器を使うなど、なるべく供用のスペースを使わなくてもキャンプができるように用意しておくのもいいと思います。
4.マスクを常備し、人との距離が近くなる場合には着用する
アウトドアのキャンプということで、他の人との距離が十分に取れていればマスク着用しなくても大丈夫とされています。
それでも子供の遊び場や洗い場などで、人がやや密集してしまうシーンではすぐにマスクが着用できるようにいつも持参して行動しましょう。
焚き火を囲んでの歓談の時間もキャンプの醍醐味ですが・・・、あまり近くならないよう焚き火台を数カ所離して置いて人と人の距離を空けるなどの工夫をし、顔を付き合わせて話すときにはマスクの着用を心がけたいですね。
また、暑い季節はマスクの着用による熱中症の危険もあるので、同時に熱中症対策も忘れずに。
5.BBQでは直箸や回し飲みをしない
複数人数でBBQをする場合、ついつい鉄板から直箸で摘んだり、開放的な気分になって飲み物を回し飲みしたり・・・となりがちです。
でも、目に見えないコロナウィルスを予防するためには、直箸や回し飲みは厳禁です。
必ずトングなどを用意して取り分けるようにし、飲み物もそれぞれ記名するなど目印をつけたコップを使うなど工夫をしましょう。
タオルやおしぼり、お手拭きなども、他人と共有しないように個人個人でしっかり管理したいですね。
6.アルコールの使用に注意
キャンプ場に設置してあるアルコール消毒剤以外にも、個々にアルコール除菌シートなどを持参してこまめに殺菌に心がけましょう。
ただ、アルコールは引火性があるため、特に子供はアルコールを触ってすぐに火に近付かないなどの注意が必要です。また、暑い車内にアルコール剤を長時間置いておくのもやめましょう。
7.寝泊りは家族単位で
Tipiやロッジテントなど、大きなテントで複数家族や仲間で宿泊・・・というのもこれまでは普通に行われていたキャンプスタイルですが、コロナ感染対策の理由から、寝泊りは家族単位で行うのが望ましいです。
他人同士のグループキャンプの場合だと、寝る時だけはソロキャンスタイルで、というのが良さそうですね。
というわけで、今回はコロナ禍でも楽しめるアウトドア、キャンプを安全に楽しむための感染予防対策や心構えを、一般社団法人日本オートキャンプ協会が公表している「オートキャンプを楽しむための新型コロナウイルス対応ガイドライン」を元に、補足を加えて11カ条にまとめました。
キャンプなら大丈夫!という気の緩みが、自分や自分の大切な家族や友人、キャンプ場の運営者や他の利用客のコロナ感染に繋がってしまうかも知れない、という緊張感を持って、適切に、キャンプを楽しんでもらえたらと思います。
参考にして頂けたら幸いです。