新型コロナ感染症の拡大により、一時中断状態になっていたGo To トラベルなどの旅行支援ですが、2022年10月から「全国旅行支援(全国旅行割)」が実施されています。
10月20日にはラストの東京都もスタート、全47都道府県で実施している旅行支援、一定の条件さえ満たしていれば、全国各地への旅行がお得にできるチャンス!なのです。
紅葉の秋、食欲の秋、温泉も気持ちの良い季節・・・ということでこの機会にお得に旅行をしたいと考える人も多いはず。
「それって3回ワクチン接種してないとダメなんじゃないの・・・?」と思っている方、実はワクチンの接種回数に関わらず、この支援を利用することはできるのです。
また、近年大ブームとなっているグランピング泊も、全国旅行支援の対象となる場合も。
というわけで、今回は全国旅行支援の概要や条件などを簡単にまとめてみました!
全国旅行支援とは?
全国旅行支援とは、2021年に一時中断されていたGo To トラベルを継承する形で始まった旅行支援で、受けられるサービスもよく似ています。
- 旅行代金の割引:旅行代金の40%(上限:1人1泊あたり 交通付き宿泊旅行¥8,000、その他¥5,000)
- 地域クーポン:平日¥3,000相当、休日¥1,000相当
例えば・・・、
自家用車での旅行や、自分で公共交通機関を別途利用し、1泊1万円のホテルに平日2泊した場合:
→ ¥4,000×2=¥8,000の割引 + ¥6,000相当の地域クーポン =実質¥1,4000のお得
→ 2万円のホテル代が実質¥6,000に!
地域クーポンは、近隣の飲食店やお土産屋さん、観光施設などで広く使えるので、昼食代やお土産代をまかなってくれてとっても便利です。
連泊7泊が上限となっていますが、逆にいうと7泊丸々お得に泊まれてしまう(7日分のクーポンももらえる)ので、長期滞在にもお勧め。
利用回数制限もないので、休みとお金に余裕があれば、期間中ずっといろんなホテル暮らしをしたいくらいです。
旅行代理店などで、バスやJRなど移動込みのパックプランを申し込むと、1日の上限が¥8,000となるので、さらにお得感ありますね。
コロナ感染症はまだまだ収まったとは言えないものの、しっかりと対策をして旅行を楽しみたい!という方には本当に嬉しい支援となります。
全国旅行支援はいつからいつまで?
今のところ、全国旅行支援は2022年10月11日〜2022年12月20日、とされています。
年末年始時期を除外し、2023年も継続する方向で政府が検討しているとのことですので、コロナの状況が相当悪化しなければ、来年も支援を受けられるかもしれません。
全国旅行支援を利用できる条件は?
このお得な全国旅行支援、Go To トラベルのときのように誰でも利用できるというわけではありません。
ある一定の条件を満たしている人だけ使える支援ということなのですが、そこ、気になりますよね。
実は全国旅行支援を利用できる条件は、旅行先の自治体によって微妙に異なっています。
主な条件は「ワクチン接種3回」または「陰性証明」なのですが、多くの自治体が全国旅行支援に先駆けて導入された「県民割」の適用期間との兼ね合いから、「県民であれば一定期間はワクチン2回でも良い」などと定めている場合もあります。
全国旅行支援を利用する場合、旅行先の都道府県のシステムを一応確認しておくと良さそうですね。
自治体によっては他にもお得になるキャンペーンを行っている場合もあります。
また、大前提として「日本に居住している」という条件があるため、海外からの観光客や住民票を海外に移してしまっている人は利用できません。(在留資格のある外国人はOK)
ワクチンを3回打っていないとダメ?
全国旅行支援の条件として、大きく掲げられているのが「ワクチン3回目接種」。
ワクチン3回接種している方も増えていますが、実は2回しか打ってない・・・という人も多いのが現実。
というのも、筆者もそうでしたが、ワクチン2回目の接種を終え、3回目のタイミングあたりでオミクロン株の感染が爆発的に広がり、3回目を接種する前にコロナになってしまった・・・というパターンがとても多いのです。
抗体など考えると、「もうなっちゃったし、3回目ワクチン打ったのと同じくらいの免疫はついたんじゃ?」「わざわざしんどい思いしてワクチン打っても、どうせなっちゃうし」みたいな雰囲気で、3回目の接種を見送っている人も多いはず。
また、元々反ワクチン派で、コロナにかかったけど、結局たいしたことなかったし、やっぱりワクチン要らないよね、みたいな考えの方も一定数存在しています。
そんな「ワクチン3回接種してない組」からすると、旅行支援を受けられないのか・・・とがっかりしてしまいそうになります。
でも大丈夫、全国旅行支援の条件は、「ワクチン3回接種」または「陰性証明」で受けられるのです。
陰性証明のもらい方と有効期限
新型コロナウィルス陰性と確認することさえできれば、ワクチンを接種していなくても旅行支援が受けられるなら、ぜひ利用したい!
薬局で売っている検査キットでも大丈夫?
市販の検査キットではダメ
新型コロナ陰性証明は、PCR検査や抗原検査でコロナ陰性であることが記載してある書面やメールが必要です。
そして、その書面やメールには
- 受験者氏名
- 検査結果
- 検査方法
- 検査所名
- 検体採取日
- 検査管理者氏名
- 有効期限
などが記載されている必要があります。
薬局で検査キットを買って検査しても、その結果が誰のものか証明することはできませんよね。
しっかりと、誰がどこでどうやっていつ検査したものの結果なのか、が明確でないとダメです(当たり前ですよね・・・)。
地域の薬局などで、無料の検査を行っているところがあるので、事前に検査してもらい、陰性の場合は上記の必須項目が入った証明書を出してもらえるのかを確認する必要があります。
無料で全てやってくれる場合もあれば、別途「証明書代」が必要が場合もあり、通常予約が必要なので、あらかじめ旅行前に調べておきましょう。
陰性証明の有効期限
陰性証明は、陰性と判明した翌日を1日目と考えて、検査の種類によって以下のような有効期限があります。
- PCR検査・抗原定量検査等:検体採取日から3日以内
- 抗原定性検査:検体採取日から1日以内
高原定性検査は、薬局などで手軽に受けることのできる検査ですが、有効期限は翌日のみ。
つまり、旅行出発の前日に必ず検査をしなくてはなりません。
旅行初日が月曜日の場合、日曜日に検査をしなくてはなりませんが、薬局などでも日曜日には検査を行っていないところも多く、かといってPCR検査を無料で行っている機関も限られます。
そのため、ワクチン接種回数ではなく陰性証明で全国旅行支援を利用しようとする場合には、検査機関や検査可能日時、結果が出るまでの期間などをしっかりチェックし、予約する必要がありますね。
全国旅行支援をあてにして旅行を計画したのに、陰性証明が取れなくて全額自腹・・・とならないためにも、そこはちゃんと調べましょう。
「〇〇市 抗原検査 無料」「〇〇町 PCR 無料」などと検索すると、検査できるところの一覧が見つかると思います。
また、検査予約の際にも「全国旅行支援の利用のため」と伝えると、必要な項目を満たした証明を出せるかどうか確認してもらえるのではないかと思います。
子供も支援対象になる?
12歳未満の幼児・児童に関しては、ワクチン接種回数や陰性証明などの必要はなく、大人と同様に割引やクーポンを得ることができます。
ただし、同行する大人(親など)が支援対象であること(ワクチン3回接種または陰性証明持参)が条件で、さらに子供の身分証明が必要です。
子供の保険証やマイナンバーカードは別で管理している、という家庭は、忘れないよう注意してください。
宿やホテルを直接利用する場合は?
楽天トラベルなど旅行サイトを通さずに宿やホテルを予約する場合にも、全国旅行支援の対象となる場合が多いです。
(その宿泊先が全国旅行支援事業に登録しているかどうかで、対象になるかどうかが決まります)
大きなホテルではチェックインの際に「全国旅行支援の利用はありますか?」と聞かれる場合もあります。
ただ、小さな民宿などではあらかじめクーポンを用意したりする必要がある場合もあるので、予約の際にあらかじめ「全国旅行支援を利用予定です」と伝えてあげると良いようです。
また、予約時には通常料金で泊まる予定だったけど、やっぱり全国旅行支援を使うことにした、という場合にもあらかじめ宿泊先に伝えておくと安心です。
全国旅行支援の注意点
手軽に大きな割引が得られる全国旅行支援ですが、失敗しないためにいくつか注意点をご紹介します。
平日¥5,000、休日¥2,000以下の旅行は対象外
旅行代金の40%が割引になる、といっても、最低金額があるので、格安ビジネスホテルなど平日¥5,000 / 休日¥2,000以下の宿泊代は支援対象になりません。
逆にいうと、¥6,000の宿泊代なら¥2,400の割引になるので、例えば素泊まりではなく食事付きにするなど工夫をしましょう。
土曜日も休日
全国旅行支援で「平日」「休日」の区分をよく見かけますが、ここでいう「休日」=宿泊日とその翌日が両方とも「土曜・日曜・祝日」である場合となっています。
つまり、土曜日〜日曜の1泊は、「休日」の扱いになります。
チェックインが金曜日で、チェックアウトが土曜日の場合は、「平日」、チェックインが日曜日でも翌日が祝日でない月曜なら「平日」となります。
日帰り旅行のパックプランの場合、土曜日=「休日」なので注意しましょう!
地域クーポンは使い切る
地域クーポンは、旅行先で旅行中に使うことを目的としているため、有効期限は旅行中のみ、使えるのも旅行先の都道府県のみ、となっている場合が多いです。
また、基本的に換金や返金もできず、おつりも出ません。
条件はそれぞれの都道府県によって異なるので、あらかじめそれぞれの公式サイトなどで確認し、使い残しがないようにしましょう!
「あとで使おう〜」なんて思ってたら移動して他の県になっちゃった・・・なんてことがないように・・・。
必要書類を忘れずに
全国旅行支援を受けるためには、「身分証明書」「ワクチン3回接種証明」または「陰性証明」が必ず必要です。
原本でなくても、コピーでも良い都道府県もあるので、行先別でチェックし、忘れそうな人は思い立ったときにコピーしてお財布などに入れておくと良さそう。
身分証明書に関しては、写真付きではないもの(保険証など)の場合は2点必要な都道府県などもあるので(例:愛知)、これも確認しておきましょう。
グループの場合の注意
数人のグループで全国旅行支援を利用して旅行を計画し、たとえばひとり、必要な証明書を忘れてしまった!という場合・・・、その人以外は支援対象になるか、グループ全体が支援対象から外れるか、は各都道府県によってルールが異なります。
まずは忘れ物をしないことが重要ですが、心配な場合は旅行先の都道府県の条件を確認しておきましょう。
以上、全国旅行支援についてまとめました。
お得そう!でもちょっと面倒くさそう・・・!と思いがちですが、利用してみると案外スムーズに活用できるシステムなので、秋の行楽シーズンに利用してみてはいかがでしょう。
参考にしていただけると幸いです!