2020年、新型コロナウィルスの感染予防対策のため、多くの企業でテレワークを導入しています。
パソコンとネット環境があれば、毎日出勤しなくても自宅でも仕事をすることができるということを実感した業種の方も多いと思います。
でも、自宅にずっといるのも閉塞感があり、ストレスが溜まるもの。テレワークになってから家庭内の雰囲気が悪くなった・・・という声もあり、レンタルオフィスやネットカフェなどを利用している人も増えているのだとか。
そんな中、開放的な自然の中でテレワークができたら・・・という夢をかなえるべく、wifi環境やオフィススペースを整備しているキャンプ場やグランピング施設が増えています。
(出典:sweetgrass.jp)
今やホテルや旅館ではほぼ当たり前になりつつあるwifi環境の整備ですが、電源確保が難しいキャンプ場やグランピング施設では、ポケットwifiを貸し出すサービスをしたり、テレワークスペースとしてwifiの使用できるエリアを設けるなど工夫をしていますよね。
テレワーク+バケーション=ワーケーションという言葉も生まれ、これから浸透していきそうです。
今回ご紹介するのは、キャンプ場やグランピング施設に手軽にwifi環境を作ることができる機器「poggimo®(ポジモ)」。
電源や工事不要で、持ち運びもできる上に快適なネット環境を作れる「ポジモ」のスペックや導入事例・購入方法・価格などをご紹介します!
(出典:poggimo.info)
ポジモとは、インターネット環境に関するシステム・製品開発を手掛ける「株式会社 ネクステック」が2013年に開発・販売を始めた「持ち運びのできる無線LAN&中継機」です。
通常、通信会社との契約や工事、ルーターの購入などを行ってインターネット環境(wifiなど)を整備しますが、その場合電波の届く範囲が限られてしまうので、広大なキャンプ場やグランピング施設ではなかなかサービスとして取り入れにくいのが実情。
また、通常のルーターなどは電源を必要とするため、そもそも電気系統の工事をしなければ設置ができないという問題点もありました。
そういった問題点を解消するべく開発されたのが、持ち運びができて、太陽光で作動するので電源も必要としない、ポジモ。
防塵・防水仕様になっているので、屋外での利用ができ、設置にも大掛かりな工事が必要ないということで、屋外イベントや災害時での利用など様々なシーンで活躍が期待されるポジモ、キャンプ場やグランピング施設でもネット環境の整備という面で期待できそうな商品です。
(出典:poggimo.info)
ポジモの仕様やスペックを簡単にご紹介してみます。
より詳しい内容については、ポジモの公式サイトをご参照ください。
(出典:poggimo.info)
重量はおよそ15kg、組み立ての必要ない一体型なので、自由に置き場所を変えることができます。
外寸も幅780㎜/高さ650㎜/奥行100㎜とアタッシュケースのようにコンパクトで、持ち手も付いていて持ち運びを想定した作りとなっています。
(出典:poggimo.info)
ソーラーパネルで電気を自給自足するので、電源がない場所でも使用できます。
また、同時に蓄電もできるので、天気が悪い日が続いても、無日照で120時間は使用可能。
どうしても太陽光が足りない・・・という場合にも持ち運べるので電源のある場所で充電をすることもできます。
発電機を動かしたり、電気ケーブルをつなげる必要がないので、断線などの心配もなく、自然の景観も損わずに便利なwifiが導入できるというのは嬉しいですね。
ケーブルの接続部分などは防塵・防水仕様になっていて、屋外での使用を想定してあります。
無線LAN親機として1台で半径約100mをWi-Fiエリア化できます。
これまで管理棟近くでないとwifiが利用できなかったようなキャンプ場でも、より自然の多いエリアでのテレワークスペース確保などが可能になりますね。
(出典:poggimo.info)
ポジモを複数台設置することで、自動的に中継し、wifiのエリアを広げることができます。
ポジモには、ひかり回線のLANケーブルを使ってインターネット環境を作るタイプと、SIM(携帯キャリア)を使って3G/LTEでインターネット環境を作るタイプの2種類があります。
実際の運用にどちらが適しているかなどは、導入時に相談してみてくださいね。
ポジモには、電源を外部に出力する機能もあります。
DC5V/1A(端子形状:USB A メス)で、スマホの充電にも使え、電子機器によってはモバイルプロジェクターやワイヤレススピーカーなどの電力源としても便利に使えそうです。
ポジモの導入は、レンタルか購入か選ぶことができます。
短期的な利用(特に人が集まるイベントなど)や、実験的に期間限定でテレワークスペースを確保したい、といった場合には、レンタルでの運用も良さそうですね。
実際に利用してみて、反響があるようなら、長期的に購入を視野に入れるかどうか、相談してみては。
このように、ポジモは電源要らずで自由に移動ができ、手軽にwifi環境を作り出す機械なのですが、実際にどのように使われているのかご紹介しますね。
羊蹄山自然公園真狩キャンプ場では、電源がないところでも使え、設置・撤去も簡単で移動ができるということが決め手となり、ポジモを使ったwifiスポットを取り入れています。
より人が集まる野外イベントなどでも効果的に利用することで、インバウンドも含めた集客を狙っているそう。
キャンプ場やグランピング施設でも、海外からのお客さんには必須とも言えるwifi環境整備は重要だと思います。
(出典:poggimo.info)
旭川冬祭りや室蘭市での客船入港、近畿日本ツーリスト主催のマラソン大会などの際に、海外からの観光客向けのFreeWifiスポット設置で、ポジモが使われました。
海外からのお客さんはスマホもキャリアを使った通話よりは、wifiを利用して無料のネット通話・SNSなどを楽しむので、こういったサービスがあることで海外からのインバウンド需要にも効果的に使えますね。
(出典:poggimo.info)
災害の被災地で、複数の避難所の状況に合わせて移動しながら設置することで、リアルタイムな需要に応えられています。
キャンプ場やグランピング施設でも、オプションでwifi環境サービスを有料提供するなど、他施設にはないサービス形態も作り出せそうですね。
ポジモをキャンプ場やグランピング施設に設置する場合の、メリットとデメリットについてまとめました。
昨今、特にコロナ流行以降、テレワークで仕事をするというスタイルが多くの企業で取り入れられています。
この流れは、例えばコロナが収束しても「わざわざ通勤時間と移動費用をかけて出勤しなくても、充分に仕事ができる」という観点から継続されるのではないかと言われていますよね。
リモートでも会議ができたり、作った資料を送ったりということが自宅やレンタルオフィスでできるのが当たり前になる中で、キャンプ場にもオフィス機能を持たせる試みも増えています。
仕事(ワーク)+休暇(バケーション)=ワーケーションという言葉も生まれるほど、浸透しつつある自然の中でのテレワーク。
実際に期間限定でテレワークブースを設置したり、宿泊ではなくビジネス使用として日帰りにキャンプ場を開放している場所もあり、閉塞的な個室ではなく自然の中で仕事ができると好評なのだとか。
キャンプ場やグランピング施設にwifi環境を整備することは、家族でキャンプやグランピングに出かけたい!と思っても、「wifi環境がないと全く仕事ができないから出かけられない」と悩むお父さん・お母さんにも心強いサービスとなり得ますね。
メリットがある反面、いくつかのデメリットもあります。
何も障害のない場所では1台で半径100mの範囲にwifi環境を作ることができますが、森の中では少し範囲が狭くなる可能性があるとのこと。
また、ポジモ自体にネット環境を作り出す通信機能があるわけではないので、大元となるひかり回線またはSIMの契約は別途行う必要があります(購入の場合)。
実際に導入する場所や、活用方法について、事前に相談してみることをお勧めします(ポジモ公式サイト内お問い合わせ)。
ポジモは、販売代理店・レンタル店で取り扱っています。
販売代理店・レンタル店の一覧はこちらをご参照ください:ポジモ販売代理店一覧
ポジモはオープン価格となっていて、レンタルや購入の際には代理店さんに見積もり依頼を行ってください。
使用場所や用途などを相談した上で見積もりをもらって、その後サービスとして活かして行けそうか検討してみてくださいね。
以上、ソーラーパネルで電源自給し、持ち運びできて手軽にwifi環境を整備することのできる、poggimo®(ポジモ)の仕様・スペックや導入事例、キャンプ場やグランピング施設導入のメリット・デメリット・購入(レンタル)方法などについてまとめました。
参考にして頂けたら幸いです!