ここ数年、物凄い勢いで各地に増えているグランピング施設。
宿泊棟も、コットンテントでグランピング感を存分に味わえるものから、より居住空間の快適さを得られるドームテント や、ロッジやコテージなどを活用する施設など様々です。
そんな中、管理棟やシャワー棟、多目的スペースなどの利用で注目を浴びているのが「ムービングハウス」。
お洒落な外観と、トレーラーで移動可能、設置も簡単で様々な用途に利用できることから、グランピング施設やキャンプ場での導入も増えそうなムービングハウスの概要・価格・サイズなどをまとめました!
ムービングハウスとは、その名の通り、「動く家」です。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
下に車輪を取り付ければ、トレーラーで移動が可能、設置後もまた自由に動かすことができるのです。
一見、コンテナハウスのようにも見えますが、このムービングハウスを製造・販売している会社「株式会社吉銘」は高級木材を取り扱う住宅建材屋さん。
ということは、居住性の高い木造の家がそのまま移動できる、ということなのです。
これは気になる・・・!ということで、ムービングハウスの特徴をいくつかご紹介します。
一見するとコンテナのような四角いボックス状の建物ですが、実は高級な木材を使って作られた暖かみのある家。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
木の香りに包まれていると、ストレスの軽減にもなることが科学的にも立証されているとのことで、居るだけで癒される空間です。
木の「調湿効果」でカビの発生も抑えられ、さらに使っていくごとに深みを増す木の風合いを楽しめる有機的な住まいとなっています。
木の無垢材を使い、木の特性を最大限に生かすために接着剤を使わず仕上げた室内は、やすらぎと高級感あふれる空間になっていますね。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
外壁・屋根・床をすっぽり断熱材で覆う、「魔法瓶」のような構造・「外断熱工法」が用いられているので、夏は涼しく冬は暖かいという理想の居住空間となっています。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
実際、2018年8月に起きた西日本豪雨災害では応急仮設住宅としてムービングハウスが1ヶ月で50棟設置され、空調がなければ屋内では過ごせないほどの真夏の時期にもかかわらず、高い断熱効果で快適に過ごせる、と被災者の方々から高い評価を得ました。
中には、「もう新しい家を建てなくない、このムービングハウスを売ってください」という人もいたのだとか。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
室内で楽器を演奏しても、外には「通常の会話程度の大きさ」にしか届かない、高い防音効果があります。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
楽器を自宅で演奏したいけど、防音室にリフォームするのは大変だし・・・という方にもぴったり。
庭に設置すれば自分だけの防音スタジオが持てますね。
自宅での教室開講にも使えそうです。
木造の簡易的な建物かと思いきや、しっかりと、耐震など数多くの試験と審査を実施していて、その構造強度は「国土交通大臣認定」を取得しているほど。
土地さえあれば、例えば夏場はここに、そして冬にはここに、といった棲み分けもできて、長くマイホームとして住み続けることができるという夢のような住宅です。
メーカーでは100年、そして200年使える住宅としてムービングハウス制作にこだわっているとのこと、心強いですね。
敷地や用途に合わせて、3つのサイズから選べます。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
一番小さなものでは、3m × 2.4m、延べ床面積7.2m2(約2.2坪)。
お庭のちょっとしたスペースに設置できる大きさですね。
コンパクトな個室のようなプライベートスペース作りにも最適です。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
さらに、6m × 2.4m、12m × 2.4mと長さが異なるサイズから選ぶことができます。
6mサイズ
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
12mサイズ
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
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さらに、縦方向・横方向・2段重ねもOKで、広々とした空間やお部屋作りも可能です。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
キャンプ場やグランピング施設などでは、宿泊棟はもちろん、管理棟やシャワー棟など様々な用途に利用できそう。
コの字に組むとこんな感じ。ウッドデッキと組み合わせてオシャレです・・・!
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
敷地の整備・カスタマイズに合わせて移動できるのがやっぱり嬉しいポイントですね。
ムービングハウスは、工場で外装も内装も全て完成させた状態で、運ばれてきます。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
そのため、組み立て工事のための時間や人件費も要らず、納品までの間に外構などの整備にじっくりと取り組め、届いた日からすぐに使えるという手軽さ。
土地の契約も納期に合わせてスタートできるので、それだけで通常の住宅を建てるよりぐっとお得になりますよね。
電気系統などもしっかり内装工事でつけてあり、電気やインターネットもワンタッチで工具不要で接続できるので、回線契約等が済んでいれば即日利用が可能。
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本当に、住宅がぽんといきなり届くみたいなイメージですよね。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
建物用途や設置場所等によって、シャーシ設置・簡易基礎設置・本格基礎設置から最適な設置方法を提案してもらえます。
海外のトレーラーハウスのようなすっきりとお洒落な外装も魅力的。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
可愛らしいイメージにも、クールで近未来的にもなり得るカラーバリエーションでどれもいい感じですね。
電気スイッチや電球、コンセント、換気扇など基本的なお部屋の機能はもともと標準装備。
6mタイプ以上だと、さらにトイレ、バス、キッチン、化粧洗面などがあらかじめオプションとして追加注文できます。
オフィス利用でトイレだけ欲しい、とか、レンタルスペースとしてキッチンだけ欲しい、など用途によってカスタマイズができて自由度が高いです。
カフェスペース・多目的ルーム・シャワー棟などなど・・・、可能性は無限大ですね。
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
居住空間としても快適で、さらに移動ができ、届いて設置したらすぐに使い始められるという夢のようなムービングハウスですが、やっぱり気になるのは価格・・・ですよね。
ムービングハウスは、購入とレンタルの2タイプで導入ができます!
レンタルの場合、初期投資が少なく済むというメリットがあります。
家を建てる、というとローンを組んだとしてもかなり負担が大きく、また、ローンが終わる頃には家もずいぶん古くなってしまっている場合もありますが、レンタルなら気軽に始められますね。
レンタルは最低契約期間が36ヶ月(3年間)で、サイズによって料金が異なります。
レンタルの場合の月額 | ||
3mタイプ | 6mタイプ | 12mタイプ |
¥22,000 / 月 | ¥39,600 / 月 | ¥66,000 / 月 |
36ヶ月契約でかかる総額 | ||
¥792,000 | ¥1,432,800 | ¥2,376,000 |
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
レンタルオフィスや貸倉庫を契約するよりも少ない価格で、空いている土地さえあれば家が増やせるなんて、魅力的ですよね・・・!
短期赴任での使用や、セカンドハウスとして、音楽の練習スタジオなど、とりあえず手軽にぱっと始められるレンタルスタイルです。
初期投資は大きくなりますが、「長く自分の住居として使っていきたい」「借りているという感覚はあまり好きではない」という方に向いているのが、「買取」。
別途自分でローンを組むなどして、月々の返済額を調整すれば、レンタルと同様に毎月の負担は減らすことができます。
買取の場合も、サイズによって価格が異なります。
買取の場合の月額 | ||
3mタイプ | 6mタイプ | 12mタイプ |
¥2,750,000 | ¥3,960,000 | ¥6,600,000 |
(参照:mh.yoshimei.co.jp)
総額ていうと、やはり3年間レンタルをした方が、買い取るよりはお得にムービングハウスを導入できます。
上記価格で、電気系統の設備は含まれていて、有料のオプションとして、トイレ(10万円~)、バス(30万~)、キッ
チン(20万~)、化粧洗面(10万~)などが追加できます。
下水道設備がある場所なら、いろいろと用途が増やせて便利に利用できそうですね。
レンタルも買取もそれぞれにメリットがありますが、では実際どのくらいの期間使用すると、買い取るのと同じ金額になるのか、試算してみました。
買取の場合の月額 | ||
3mタイプ | 6mタイプ | 12mタイプ |
¥2,750,000 | ¥3,960,000 | ¥6,600,000 |
レンタルで同額になる期間 | ||
125ヶ月(およそ10年) | 100ヶ月(8年ちょっと) | 100ヶ月(8年ちょっと) |
3mサイズであれば10年、6m・12mサイズは8年以上使い続けるようであれば、買い取ってしまったほうがお得ということになりました。
逆に考えれば、10年ローンで購入すればほぼレンタルと同じ月額負担で、買取も可能ということですね。
移動でき、かつしっかりとした木造の住宅スペースである、というムービングハウス、仮設住宅としての使い勝手から徐々に、グランピングなどの施設や個人利用へと人気が高まっています。
「興味はあるけど、どこに問い合わせていいのかな?」と思ったら、まずは株式会社吉銘の「KINOARU」へ。
オンライン相談会なども開催されているので、「こんな風に使いたい」「こんなオプションは可能?」など相談しながら理想のムービングハウスが見つかると良いですね!
以上、ムービングハウスの概要・価格・サイズなどをまとめました。
参考にしていただけたら幸いです!