テレビ東京系、2019年の深夜放送枠のドラマ25で放送の「ひとりキャンプで食って寝る」
そのタイトル通り、ひとりでキャンプをして美味しいものを食べて寝る男女それぞれの姿を描いたドラマで、奇数回の主人公・大木健人を三浦貴大さんが、偶数回の主人公・七子を夏帆さんが演じています。
第11話目は監督:横浜聡子さん、脚本:飯塚花笑さんの回で、タイトルは「天空キャンプで海鮮缶詰づくし」です。
その第9話に出てくるロケ地の場所や食べ物のレシピ、登場するグッズや劇中歌の紹介を、感想も交えてお伝えします!
ひとりキャンプで食って寝るの第11話、タイトルにある「天空キャンプ」のロケ地は、長野県上伊那郡にある陣馬形山キャンプ場です。
(出典:go-nagano.net)
標高1,445mの陣馬形山の山頂にあるキャンプスペースで、目の下に雲海が広がることから「天空のキャンプ場」とも呼ばれる、日本でも珍しいキャンプ場です。
冬場は雪や凍結のため車道は閉鎖され、徒歩でしか山頂へ向かうことができませんが、夏場には山頂まで車でのアクセスも可能。
今回のドラマで三浦貴大さん演じる主人公の健人と、老人・剛田巌さんがしていたように、トレッキングも兼ねて山頂まで歩いてみるのが大変だけど気持ちよさそうですよね。
この陣馬形山キャンプ場は、山頂部分をフリーのキャンプスペースとして無料で開放してあり、トイレや避難小屋が設置してあります。炊事場もありますが、冬季には冬期止水により利用不可となっています。
また、トイレットペーパーや必要最低限の水は各自が持参、スペースの使い方、ゴミの持ち帰りなど各自で他のキャンパーや自然に配慮しながら利用するよう推奨されています。
近年のキャンプブームなどもあり、休日には混雑して駐車場に空きがなかったり、キャンプスペースが混み合いすぎる傾向もあるそうで、現状のように無料で自由に使えるキャンプ場として維持することが難しくなるかも知れないそうなので、ドラマで知って行ってみたい!と思った方もなるべく平日に行き、環境に配慮しながら利用するようにしてくださいね。
詳しくは、陣馬形山キャンプ場のHPを御覧ください。
→陣馬形山キャンプスペース
今回も、さすが「飯テロドラマ」と言われるだけあって、怒涛の缶詰グルメが登場しました。
缶詰の中には無限の宇宙が広がっている、と主人公健人の元彼女・理恵子はかつて言ったそうですが、本当に缶詰には果てしない可能性を感じてしまいますね。
というわけで、ひとりキャンプで食って寝るの第11話「天空キャンプで海鮮缶詰づくし」に出てきた缶詰レシピの紹介です。
天空のキャンプ場へ向かう途中の沢で、健人が作ったのが、牡蠣の缶詰を使ったアヒージョです。
健人が使っていたのは、K&Kの缶つま「広島県産かき 燻製油漬け」ですね。アマゾンで¥560ほどです。
(出典:amazon.co.jp)
牡蠣の缶詰の中身を小鍋に入れ、オリーブオイルをたっぷり加えて温め、仕上げに多分ですが柚子胡椒と、乾燥パセリを加えて完成です。
アヒージョといえばバゲットですよね。
毎回「今回のキャンプではコレを食べる!」ときちんと計画している健人なので、このタイピングのこのアヒージョ用にバゲットもちゃんと用意してます。
牡蠣のアヒージョとビールで腹ごしらえした健人は山頂に向けて出発しましたが、途中で動けなくなっている老人・剛田巌(ゲスト俳優:仲本工事さん演)を放っておけず、荷物を持ってあげて一緒に山頂を目指すことに。
その途中、「お腹が空いた!」と老人が用意したのが五目めし缶です。
サンヨー堂という会社が販売している五目めし缶、こんな缶詰があるんだ〜と、知らなかったわたしは感動してしまいました。
(出典:amazon.co.jp)
ご飯を炊かなくても湯煎で温かいごはんが食べられる(しかも五目めし)というのは嬉しいですね。
調べてみたところ、アマゾンで2個¥1,500(1個あたり¥750)で販売していました・・・けっこうなお値段ですが、常温で長期保存も可能ということなので防災用に備えておくのもアリですね。
食べている様子からすると、あっさりしていて具の味がちゃんと楽しめそうで、美味しそうでした。
そこで健人も一品・・・と出したのが、オイルサーディン缶。
外国のおじさんのイラストでお馴染みのKING OSCARのオイルサーディンです。
(出典:takamuraplus.jp)
五目めしとの相性も良さそうですね・・・!温めなくてもそのままですでに美味しいというのがいいです。アマゾンで1個¥310ほど。
無事に天空のキャンプ場までたどり着き、仲本工事さん演じる老人・剛田巌と別行動となった健人が、夜の楽しみに作り始めたのがホッキ貝の缶詰のバター醤油焼き。
根室のホッキ貝の水煮缶をバター&醤油で炒め、たっぷりネギを乗せて仕上げに七味をふりかけます。
この根室のホッキ貝、1缶¥1,500くらいはするみたいです・・・高級缶詰ですね・・・!
(出典:amazon.co.jp)
健人本人も「山登りのご褒美」と言ってますが、確かにこれは豪華ディナーです。
さらにシメに健人が作ったのが、味の加久の屋のいちご煮の缶詰と、マルハのまるずわいがにほぐしみ缶を使った雑炊。
いちご煮と言ってもフルーツのいちごではなく、青森の名産品「うにとアワビの潮汁」です。
味の加久の屋さんのいちご煮缶は¥1,300ほど。
そしてマルハのまるずわいがにほぐしみ缶は、¥850ほどです。合わせて¥2,150。高級食材ばかりなので、高いのか安いのかちょっと分からなくなって来ました。
この2つの缶詰を鍋に入れ、用意してきた白おにぎりを投入し、乾燥わかめを加えてしばらく蓋をして温めて完成です。
さっきのホッキ貝と合わせて、¥3,650ほどの缶詰を消費したことになりますが、天空のキャンプ場で食べる高級海鮮缶詰は本当に美味しそうで、決して高く思えないのが不思議ですね。
ひとりキャンプだったらこんな風に普段は食べないような缶詰を楽しみに缶詰グルメを極めるっていうのもほんとアリだなと思います。
一夜明けて、翌朝。
同棲していた部屋から突然出ていってしまった元彼女・理恵子からの手紙を夜ひとりで読んだ健人は、つい飲みすぎてしまったようです。
そんな健人の朝ごはんは、炊きたてのごはんとHOKO(宝幸)のさんま蒲焼缶。
ちょっと濃い目の味付けのさんまが、ごはんによく合いそうですよね〜!
山の上では空気が薄くなって、味覚も変わると聞いたことがあります。山登りのときには少し味付けを濃くしないと、山の上で食べた時に美味しいと感じないとか。その原理で、飛行機の機内食も全体に味が濃い目に作られているそうです。
なのでさんまの蒲焼缶のようなしっかり味のついているものは山ではより一層美味しく感じるのかも知れないですね。
以上、今回も怒涛の缶詰グルメでした。
健人の料理はとにかく缶詰の良さを活かしつつ、ちょっと七味やネギなど薬味を加える程度なので、缶詰さえあればいつでもどこでも楽しめそうです。
今回はちょっとコンビニで買ってくる!というタイプではない缶詰もあったので、お取り寄せした人も多いのでは?
今回は、三浦貴大さん演じる健人が背負っていたリュックを紹介します。
こちらは、Karrimor(カリマー)と言うメーカーのcougar(クーガー)というリュックです。
50-75というのはサイズで、現在は販売されていないタイプのようですが、40-60とか55-75というサイズでブラックなら購入できます。
(出典:amazon.co.jp)
健人が使っているのは、ネイビーっぽいですがこの色合いは現在は取り扱いがないため、メルカリやヤフオクなどでチェックするしかなさそうですね・・・。
ちなみに、リュックにつけている熊よけの鈴についてはこちらの記事で紹介しています。チェックしてみてくださいね!
今回の第11話で登場した劇中歌は、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」でしたね。
出ていってしまった元彼女・理恵子からの手紙を読んでからテントの中で眠ろうとした健人が、理恵子の歌声が聞こえた気がして目が覚める・・・というシーン。
理恵子の声を担当しているのは、ソロバンドプロジェクト「Lululu」でボーカリストとして活動している平岡千代さん。澄んだ歌声がどこか寂しく儚げで、印象的な歌声です。
その歌声が耳から離れず、健人も口ずさむ「見上げてごらん夜の星を」は、坂本九さんの1963年の名曲で、作曲:いずみたくさん、作詞:永六輔さんによるものです。
(出典:amazon.co.jp)
道すがら一緒になった老人・剛田巌(ゲスト俳優:仲本工事さん演)が亡くなった奥さんを思いながら思い出のキャンプ場であるこの天空のキャンプ場に登ってきたことや、健人が彼女から手紙で別れを告げられたこと、そして坂本九さんが日航機の事故で亡くなったことなどいろんなことを思い、夜空の星が本当に愛おしく思える曲です。
一緒に暮らしていた部屋から出て行ってしまった恋人・理恵子とおそらくきちんと別れておらず、心の中でずっとわだかまって忘れられずにいた健人ですが、はっきりと別れを告げる手紙を受け取り(意味はよく分かりませんが)、その手紙を朝焚き火で燃やしてどこかすっきりとした様子の健人。
寂しい気持ちを美しい夜空と景色と、そして美味しい海鮮の缶詰が癒してくれていました。
今回のゲスト俳優は、仲本工事さん。
言わずと知れたザ・ドリフターズのメンバーで、近年は俳優としても活動されていますが・・・、妻を亡くした老人・剛田巌を本当に見事に演じていらっしゃいました。
現在は78歳と、決してお若いわけではないですが、元々はドリフでも肉体派だった仲本工事さん。
今回の山登りロケに耐えうる体力を持っていることも抜擢の理由かもしれませんが、山頂まで登って万歳をする姿、亡くなった奥さんに山で摘んだ花を投げる姿には、なんだか長いロードムービーを見終わった後のような感動を覚えました。
剛田巌が健人に言った言葉、「目先の楽にばかり気を取られていたら、大きな目標を見失う。人生も、女も、そうだ。」は、ぐっと来ましたね。
山で焚き木を拾う時は、火がつきやすいという目先の楽に気を取られて針葉樹(松や杉)を広いがちだけど、火持ちが悪いしススが多い。火付きが悪くても火持ちが良くてススが少ない広葉樹(ケヤキやブナ)を拾うようにしろ、という教訓もこれからキャンプを始める人には参考になると思います。
毎回、キャンプの先輩からキャンプだけでなく人生や生き方について学ばされるドラマですね・・・。
ちなみに、キャンプ歴50年以上の剛田巌が使っていたのは、ビンテージのオレンジ色のコットンテント。荷物が重かったのはそのせいかもしれませんね。重いけれど、長く使えるビンテージ・コットンテントはやっぱりかっこよかったです。
今回も夜中に観るにはつらい飯テロドラマであり、人生や生き方を考えさせてくれるドラマであり、猛烈にキャンプをしてみたくなる「ひとりキャンプで食って寝る」の第11話に出てきたロケ地や缶詰レシピ、劇中歌やギアの紹介をしました。
缶詰レシピがどんどん増えて嬉しいです(笑)
参考にしていただけたら幸いです!