新型コロナウィルス感染予防のため緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出を控える自粛期間の間に経済は大きな打撃を受けました。
このままでは経済が停滞し、経営が行きゆかなくなってしまう企業が増えてしまう・・・という懸念から、経済を少しでも活性化させて盛り立てようと政府が打ち立てたのが、Go To キャンペーン。
Go To キャンペーンには、4つのカテゴリーが用意されていて、旅行のみならず、飲食やイベント参加などに補助金が出る内容となっています。
今回、予定よりも早く7/22から開始となったのが、Go To Travel キャンペーン。
(※コロナ感染拡大の影響から、東京都発着の旅行、東京都居住者の旅行には適用されません)
→追記9/28:東京発着の旅行、東京都居住者の旅行についても10/1より適用となります!
宿泊の場合のみならず、日帰り旅行にも補助が出て、「普通の半額で旅行しよう」というコンセプトになっています。
7/22からスタートのキャンペーンでは、まだ地域共通クーポンの配布環境が整っていないため、クーポンの配布は10月1日からとし、それまでは35%の現金割引のみ実施される予定となっています。
10月から導入される地域共通クーポン、1日1泊あたりの上限が¥6,000相当ということですが、いったい何に使えるものなのか、有効期限はあるのか、払い戻しできるのか?などよく分からないこともチラホラ。
というわけで、今回はGo To Travel キャンペーンで10月から配布される、地域共通クーポンの有効期限や使える場所・用途や注意点をまとめました。
7/31追記:Go To トラベル事業部HPがようやく公開されました!
→旅行者向けサイト
→事業者向けサイト
地域共通クーポンとは、Go To Travel キャンペーンが提唱する「旅行代金50%還元」のうち、3割分を旅行先で利用できる金券として配布する、というものです。
例えば、大人2名・子供2名の合計4名で、1泊¥50,000のホテルに宿泊した場合、1泊につきその50%の¥25,000が割引・還元されますが、その内訳は、現金での割引が7割の¥17,500、クーポンでの還元が¥7,500となります。
還元は1泊ごとに計算され、連泊制限はないので、2泊した場合はクーポンだけで¥15,000相当、3泊したら¥22,500相当と、かなりの額になることが分かります。
せっかくの還元、しかも金券なので価値はお金と同じ・・・ということで無駄にしないためにも、しっかりと理解をして有効に利用したいですね。
地域共通クーポンには、有効期限はあるのでしょうか?
答えはズバリ、あります。というか、旅行期間中しか使えません。
2泊3日で旅行をする場合、その3日間で使い切らなければあとはただの紙くずです。
もちろん、持ち帰っても払い戻しや転売もできませんし、思い出のスクラップブックに綴じるくらいしかできません。
なので、実際どのくらいの金額に相当するクーポン券が貰えるのかを事前に把握して、何に使えるのか、何が買えるのか、といったことをある程度目星をつけておくことが必要ですね。
地域共通クーポンは、使える場所も限られています。
基本的に、旅行に行った先の経済活性化を目的としたクーポンのため、利用できるのは旅行先の都道府県と、そこに隣接している都道府県のみ。
隣接県の定義としては、地理的に接していることに加えて、
も対象となります。
例えば静岡県に旅行した場合は、静岡県・神奈川県・山梨県・愛知県ということになります(東京都はキャンペーン除外が解除されれば、航路でつながっている近隣県とみなされ、対象になります。
また、このクーポン券が利用できるのは、地域共通クーポン加盟店でのみ。
この加盟店登録は2020年7月末から開始するとのことなので、9月のスタート時にどれだけの加入店が確保できているかによって、使える場所が変わってきます。
加盟店のジャンルとしては、土産物店、飲食店、観光施設、 アクティビティ、交通機関などとなっていて、旅行先での飲食やお土産はもちろん、水族館やアミューズメントパーク、遊覧船やロープウェイなど、加盟店登録がされていれば色々と使えます。
Go To Travelキャンペーンを利用して旅行をする人が増えると、おのずとクーポンが使えるお店にお客さんが集まる仕組みになるので、加盟店は多くなるのではないかと思いますが、大きな金額になりそうな場合(テーマパークの1日券とか)は事前に確認をしておくと安心ですね。
うまく使いこなせれれば、お店側もお客側も嬉しい地域共通クーポン、紙媒体のクーポン(商品券)のほか、電子媒体のクーポンも準備する予定とのことですが、電子媒体の場合古い商店や温泉などでの対応はどうなるのかちょっと心配ではあります。
地域共通クーポンは、¥1,000単位のクーポンで、お釣りは出ません。
普通に考えると、全額分をきれいに使い切るには、どうしても「ちょっと余分に払う」ようにしなくてはならなさそうです(¥2,000分のクーポンを使うために¥2,200分の商品を買うなど)。
意外とそういう時に限って、みんなでアイスを買っても¥700だったり・・・、だったらここは現金で払っとくか・・・なんて言っているうちに結局クーポン余っちゃった・・・なんてことにもなりがちなので、この地域共通クーポンでかなり消費者の消費スキルが試されている感がありますね。
何にしても、余ってしまって結局そんなに欲しくないTシャツとか缶詰とかを買うことになるのも勿体無いので、旅行中に着実に使っていくようにしましょう!
よく、タバコやお酒など「このクーポンでは利用できません」になっている品物ってありますよね。
地域共通クーポンでも、使えないものが決まっています。
各種税金や、保険料など、行政機関への支払いをこのクーポンで行うことはできません。
宝くじとか公営ギャンブルって、行政機関への支払いになるんですね・・・(知りませんでした)。
市指定のゴミ袋は、加盟店登録しているドラッグストアとかでもダメなのかとかは、始まってみないとちょっと不明です。
普段の生活に密着した、義務的な支払いをこのクーポンで行うことはできません。
旅行先のコンビニでクーポン加盟店であっても、これらの支払いはクーポンでできないのでご注意を。
反社会的勢力とか、遊技場、風俗店などでクーポンは利用できません。
とりあえず欲しいものもないし、金券を買って後で現金化すればいい・・・は、ダメです。
また、仮に余ってたら買おうか?と言われても、売ってはいけません。
上記以外に、以下の理由でのクーポン利用はでできません。
もったいないから、ちょうど買い物しようとしている人に譲った、もNGです。
7/16現在で、まだこれらの基準は「調整中」とのことなので、この先もしかするとアルコールやタバコ類などの購入に制限がかかったりするかもしれません。
情報が入り次第更新していくので、またチェックしてみてくださいね。
以上、7/22から実施開始となるGo To トラベルキャンペーンのうち、10月1日から開始となる地域共通クーポンについて、使用期限や使える場所、用途にそれぞれの注意点などをまとめました。
かなり急に実施が決まった感のあるGo To トラベルキャンペーン、これから内容が変化する可能性も十分にありますので、随時更新していこうと思います。
賛否両論あるGo To トラベルキャンペーンですが、すぐに利用しないにしても、正しい知識と情報を得ていざという時にちゃんと恩恵を預かれるようにしておきたいですね。
参考にしていただけたら幸いです。