7/22に新型コロナウィルス感染拡大で落ち込んだ日本経済を立て直すために始まった、Go To トラベルキャンペーン。
割引＆クーポンで旅行代金が50％お得になる、というキャンペーンですが、感染拡大が収まらない東京発着の旅行については除外される措置が取られました。
それがついに10月1日から「東京もキャンペーンの対象」となることが決まり、東京都民の人の旅行や、東京都内への旅行もGo To トラベルキャンペーンとなりました。
9月18日正午から、東京発着の旅行についてもキャンペーン価格での販売が始まり、これまでキャンペーンの恩恵にあずかれなかった東京都民や、東京行きの旅行にキャンペーンを使いたかった地方の人からの予約が殺到しています。
ところが、Go To トラベルキャンペーンが始まっても、宿泊施設によっては客足が伸びているところもあれば、そうでないところもあり、宿泊施設の格差が広がっているそう。
そこで今回は、9月18日にフジテレビ「グッデイ」で高級宿泊施設を運営している「星野リゾート」の星野佳路代表が語った、「Go To トラベル 東京追加成功のカギ」をまとめました。
コロナ感染症の感染予防のため、旅行をする人が減り、旅行業界は大きな打撃を受けました。
そんな中、4月〜5月には売り上げが8〜9割減ってしまったにも関わらず、Go Toトラベルキャンペーンが始まり、東京が追加される前にも関わらず例年と同じくらいの売り上げにまで戻すことに成功した星野リゾート。
元々高級志向の星野リゾートは、「普段なら宿泊できないけどGo Toトラベルキャンペーンを利用すればお得に泊まれるからこの機会に行ってみたい」という人たちから多くの予約が入っています。
その反面、元々お得感が薄い「リーズナブルな宿」は、キャンペーンを利用した際のお得感が少ないため、客足が伸びないまま、という「コロナ格差」が広がっているのも事実。
まだまだ続くコロナ禍において、こうした「単価の低い宿泊施設」がどうしたらGo Toトラベルキャンペーンに乗って活性化することができるのか？
9月18日にフジテレビの情報番組「グッデイ」で星野代表が語ったのは以下の点でした。
コロナ禍の続く日本で、旅行をしたいと思う人でも一番気にしているのはやはりコロナ感染予防のこと。
３密を徹底的に避け、コロナ感染予防対策をしっかりとし、またしていることをきちんとアピールすることが大切です。
それまで比較的単価が低かった宿でも、高級食材を使って豪華な食事を提供することで単価を上げることができます。
地元自慢の郷土料理や新鮮な食材、普段は食べられないような高級食材をメニューに取り入れる事で宿泊単価が上がるので、その分キャンペーンのお得感も増し、集客にも繋がります。
比較的小規模で単価の低い宿泊施設は、大手予約サイトに登録していなかったり、していてもなかなか検索で上位に来なかったりし、結果予約してもらうきっかけを逃してしまいがちです。
そのため、地域のタウン誌や新聞に宿の情報を出し、新たな予約経路を開拓する事も有効です。
Go Toトラベルキャンペーンを利用して宿泊してくれるお客さんが増えても、それっきりになってしまったら勿体ないですよね。
せっかく足を運んでくれたお客さんが、またリピートしたい！と思ってもらえるようにサービスや接客を見直し、工夫して、将来的に長く利用してもらえるようにしたいですね。
敢えて素泊まりのプランを提供し、その代わりホテルからスタッフがガイドをして地元の商店街を回ったり、食べ歩きをしたりするアクティビティを企画することも、地域の活性化にも繋がり有効です。
地元の名物をお土産に買いに行ったり、バスで近場を回ったり・・・、コロナ禍で注目されている「マイクロツーリズム」（遠くへ行くのではなく、近場を楽しむ観光形態）をうまく活用する方法を考える、というのを星野リゾートでも実践しているそう。
10月から配布が開始される「地域共通クーポン」。
旅行代金の15％に相当する額がクーポンとして配布され、旅行先で旅行期間中に使う事ができます。
この地域共通クーポンは、協賛店として登録しないとそのお店では使えないので、宿泊先の地域一帯で登録をし、クーポンを持っているお客さんが有効に利用できるようにするのが大事です。
お土産物やさんでしか使えない・・・のではなく、美術館も、レジャー施設も、幅広く使えるように働きかけをする事が地域の活性化にも繋がり、リピーターの獲得にも繋がりますね。
以上、東京がGo Toトラベルキャンペーンに追加されることに際して、9月18日にフジテレビ「グッデイ」で「星野リゾート」の星野代表が語った、「Go To トラベル 東京追加成功のカギ」をまとめました。
いよいよ東京発着の旅行も解禁ということで、さらにキャンペーンを利用する人も増える見込みなので、そのチャンスをうまく活かして宿泊施設も「コロナ格差」が少なくなるよう、工夫してみてください。
参考にして頂けたら幸いです。