グランピング用ドームテントのクリーニングに適した洗剤は?|洗浄方法やNGを紹介

ここ数年、物凄い勢いで各地に増えているグランピング施設。

宿泊棟も、コットンテントでグランピング感を存分に味わえるものから、ロッジやコテージなどを活用する施設など様々です。

中でも「グランピングの雰囲気を味わえつつも快適に過ごすことができる」ことから人気なのが、ドーム型のテント
高い天井で広々とした空間と、断熱材入りでエアコン完備で季節を問わず集客できることから、ドームテントを採用している施設が急増しています。


(参照:fdiomes.jp)

コットンテントと比べて濡れてもカビが生えにくく、メンテナンスも楽で買い替える頻度も少なくて済むというのも、湿気が多く日本で採用される理由のひとつになっています。

とは言っても、屋外に設置するものなので時間が経つにつれて汚れが目立つようになってしまいます。白いドームだと特に、雨の跡が黒くスジのように残ってしまいがち。

ドームテントを採用している施設ではどこも定期的に清掃メンテナンスを行なっていると思いますが、どのような洗剤が有効か、またNGな洗い方などをまとめてみました。

1.テント用の洗浄液で洗う

ドームテントにつく汚れの中で一番目立つのが、雨だれによる黒いスジ状の汚れです。

この汚れは水拭きではなかなか取れず、中性洗剤でも落ちにくい意外と頑固な汚れ。

そこで使いたいのが、やっぱりドームテントの素材専用の洗剤です。

こちらの「テント・シート用洗剤ポリレンウォッシャー」は、店舗用のテント素材や塩ビシートなどの洗浄に特化した洗剤で、幕を痛めることなく汚れを浮き出させてキレイにしてくれる優れもの。


(参照:vinypro.com)

3倍〜4倍に希釈して、柔らかめのブラシか硬めのスポンジを使って洗浄し、4Lで価格は1万円ほど

ポイントは、洗浄して乾く前に、しっかり水で流すこと、だそう。

3倍希釈でおよそ20~25㎡に使用できるとのことで、ドームテントなら1基分くらいでしょうか。

メンテナンスの費用はかかってしまいますが、汚れたままのドームテントはクレームの元にもなり得るので、定期的にお掃除をしてあげましょう!

2. 水垢落とし用の洗剤で洗う

テント用でなくても、水垢落としに特化した洗剤で水垢汚れを落とすことができます。

例えばこちらのシュアラスター ゼロクリーナー


(参照:monotaro.com)

主に洗車に使う洗剤ですが、ノーコンパウンド(研磨剤なし)なので幕の表面を傷つけることなく、泡で水垢を浮かせて落としてくれます。

370mlで¥1,300ほど、ドームテントだと数本は必要になりそうですが、試しに使ってみるには良いサイズかと思います。

コーティング効果や撥水効果も期待できるとのことなので、メンテナンスの手間を軽減できそうですね。

ポイントはノーコンパウンドなこと。

同様の車用水垢落とし洗剤を試す場合も、必ずノーコンパウンドのものを選ぶようにしましょう!

3. プラスチック・ビニール用の洗浄液で洗う

「テント用」と書いていない洗剤でも、「プラスチック・ビニール用」のものであれば、一般的なドームテントに使用されている素材のPVCやターポリン(織物にPVCコーティングしたもの)に使用可能です。

たとえばこちらの「カンペハピオ Kanpe Hapio 復活洗浄剤 ビニール・プラスチック用 4L」は、家庭用の洗剤として販売されていますが、テントの雨だれ汚れにも対応していると記載があります。


(参照:yodobashi.com)

布などに含ませて拭き取るだけ、中性洗剤では落ちなかった汚れもスイスイ落としてくれるそう(手荒れ防止のため、要手袋)。

研磨剤も入っていないので、幕を傷つける心配もありません。

希釈しない状態で使用し、4Lで1万円ちょっとと少し割高感はありますが、環境に優しいこと、また高い洗浄力があるとのことで期待できそうです。

NG 1:メラニンスポンジで洗う

家庭で大活躍のメラニンスポンジ。


(参照:amazon.co.jp)

シンク周りやお風呂などでよく使っている!という人も多いですよね。

メラニンスポンジでこすると、確かに汚れを落とすことができますが、メラニンスポンジの特性として「メラミン樹脂という研磨成分が汚れを削り落とす」という側面があります。

さらに、「メラニン樹脂はプラスチックよりも硬い」ため、ドームテントのような幕素材に使用すると細かな傷がついてしまい、幕の劣化が速くなったり余計に汚れが目立つようになってしまう恐れが。

汚れが落ちたと喜んでいたら実は幕を傷めてしまっていた・・・とならないよう気を付けましょう!

NG 2:中性洗剤で洗う


(参照:monotaro.com)

ちょっとした汚れを落とす時、多くが「中性洗剤で洗う」と書いてあります。

これは間違いではないのですが、ドームテントに付きやすい汚れ「雨だれ汚れ」にはあまり効果がありません

日々こまめにお掃除をしていて汚れがたまらないよう維持する、という場合は中性洗剤でも大丈夫ですが、かなり汚れが目立つようになってからだと思ったほど効果が見えないかもしれない、と思っておいた方が良さそうです。


以上、グランピング用のドームテントの洗浄におすすめの洗剤とNG例を紹介しました。

参考にしていただけたら幸いです。

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